◎文化遺産としての史跡や記念物、町並みは、材質の劣化、植物の繁茂、自然災害、塩害、白アリ、戦争・紛争、都市化など様々な要因で崩壊の危機にさらされています。       

文化遺産の保存は、崩壊との永遠の戦いです。保存修復技術の研修や調査研究のみならず、人々に遺産の価値を伝え、それを守ろうとする機運を高めるための活動が必要です。

危機に瀕している人類共通の文化遺産を救おうと、ユネスコが世界各国に呼びかけている国際キャンペーンに呼応して、ユネスコ・アジア文化センターは、文化遺産広報活動を行ってきました。

 
 






 

古代の都市遺跡、広大な宗教遺跡、王宮の跡、現在も人々が住む町並みなど、アジア各地には、様々な文化遺産が残されています。
 

 
モエンジョダロ(パキスタン)
およそ4000年前から数世紀にわたって栄えたモエンジョダロは、インダス文明の代表的な文化遺産です。高度な都市計画にもとづく町づくりが、よく知られています。
 

 
フエ(ベトナム)
ベトナム最後の王朝・グエン朝の都として栄えた美しい古都フエ。市内を流れる香河にそって旧王宮や寺院、歴代の皇帝の陵墓が点在しています。緑豊かな自然と見事に調和した美しさを誇る文化遺産です。
 

 
パハールプール(バングラデシュ)
パハールプール仏教僧院は、8世紀から9世紀にかけて建築された、アジアでも一、二を競う規模を誇る仏教遺跡です。その建築様式は東アジアや東南アジアの仏教寺院にも広く影響を与えたと言われています。
 

 
バゲールハット(バングラデシュ)
のちに聖人として讃えられるに至った15世紀頃の武人ハーン・ジャハーンによって建設された都市遺跡です。モスクや聖廟といったイスラム教の建造物がその中心です。ハーン・ジャハーン様式と呼ばれるこの地特有の建築様式が特徴です。
 

 
カトマンズ渓谷(ネパール)
カトマンズ渓谷にある三つの古都、カトマンズ、バクタプル、パタンには、王宮建築や寺院、仏塔が数多く残されています。独特の建築様式の美しさのみならず、人々の暮らしと渾然一体となった「生きている」遺跡としての魅力を誇っています。