夏休みの課題図書にお勧め!『アニメが世界をつなぐ』


識字アニメーション教材「ミナの笑顔」、そして、ミナと村の人々が環境問題を学び、解決していくマルチメディア教材(PLANET)の監督は、アジアの著名な漫画家ラット氏とアニメーションクリエーターの鈴木伸一先生が共同で努めていらっしゃいます。

鈴木先生がミナシリーズの監督をしたときの苦労や興味深かったことが、先生の本『アニメが世界をつなぐ』(岩波ジュニア新書)で紹介されています。中学生や高校生だけでなく、国際協力に関心を持つ人であれば鈴木先生のご自分の特技を活かした国際協力のお話は参考になるのではないでしょうか。

その鈴木先生が、藤子不二雄氏、石森章太郎氏、赤塚不二夫氏たちとはじめたアニメ制作会社スタジオゼロの活動をパネル、資料、アニメーション上映などで紹介する企画展が杉並アニメミュージアムで行われています。鈴木先生直伝のスタジオゼロのスタッフさんが係られたアニメキャラクターお絵かき教室もあるそうです!
◆企画展「アニメ制作会社スタジオゼロ展 トキワ荘マンガ家たちのアニメの仕事」
◆開催期間:2014年7月16日-10月26日
◆場所  :杉並アニメミュージアム
「ミナの笑顔」や「ミナの防災村づくり」も上映されます。

ちなみに、鈴木先生は、「オバケのQ太郎」などでおなじみのラーメンの好きな”小池さん”のモデルです。20代の同僚に、小池さんの話をしても通じなかった・・・。きっと30代以上の方は分かるはず。

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学習者のロールモデルとなる人(アジアの識字教室)

楽しそうに学ぶ学習者たち(スバイ・タボン村にて)

SMILE Asiaプロジェクトの進捗状況を確認するために、識字教室が行われているカンポン・スプー州サムロントン郡センデイ・コミューンにあるスバイ・タボン村を訪問しました。

その日の授業は大きな木の下で行われていました。普段は店先の陰で行われるそうですが、暑かったので野外に移動したとのこと。
レッスンは「村の道のメンテナンス」。最初にテキストを先生、学習者で復唱してから小グループで「あなたの村の道が悪い状態だったらどうしますか?」について話し合います。各グループから1人代表が話し合いの結果を発表しました。

先生のスワンさんが文章を読んでいる様子

先生のスワンさんはスバイ・タボン村の村長でもあります。前村長が亡くなり、当時、村委員会の委員だったスワンさんはコミューン長の推薦を受けて立候補しました。家族も後押ししてくれたそうです。スワンさんのような社会で活躍する女性が身近にいることは、SMILE識字教室で学ぶお母さんたちにも良い影響をもたらすことでしょう。

SMILE Asiaプロジェクトでは先生同士がお互い助け合うよう指導していますが、その日はセンデイ村の先生がレッスンプランの立て方を復習しにスバイ・タボン村を訪問していました。

CWDA代表代行のパナさんによると、この村には儀式、祭式などを行われるセレモニー・ホールがなくて前からほしいと村人は話していました。最近村人たちはホール建設に向けて具体的な計画を立て、最初のステップとして土地を確保したとのことです。SMILE Asiaプロジェクトも村人に自主性育成に貢献しているように感じました。

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SMILEに関わるスタッフ紹介

SMILE Asiaプロジェクトスタッフ(通訳) チョーン・チャンチャヤさん

現在カンボジアで行っている母子保健をテーマにしたお母さんのための識字教育支援、SMILE Asia プロジェクトは現地の協力団体、女性開発機構(CWDA)と一緒に実施しています。

CWDAで働くChhorn Chanchhayaチョーン・チャンチャヤ(通称チャヤ)さん27歳。SMILEの視察時にクメール語−英語の通訳をしてくれました。

チャヤさんは大学卒業後、一般企業で会計の仕事をしていましたが2年経って1日中パソコンの画面を見ている毎日に疑問を感じるようになりました。そんなときにインターネットでCWDAの求人募集を見て応募し、合格。CWDAでの本来の仕事は若者の職業訓練プログラムの講師です。現在は会計と事務のクラスを担当しています。このプログラムでは他にもITや英語の授業があり、卒業生は企業や団体に就職しています。

 CWDAの仕事は充実していてとても楽しいと語るチャヤさん。これまでカンボジアの女性について深く考えることがありませんでしたがCWDAで働き始めてからは様々なプログラムを通じて女性の課題について学べることがうれしいといいます。CWDAで働けることが誇りだと話していました。自分は数学が得意な左脳派だと言うチャヤさんですがむずかしい英語のコンセプトも難なく訳してくれているのを見て右脳の方も有能だとお見受けました。これからも全力で色々な仕事に挑戦したいと語っていたチャヤさんがCWDAの原動力となるよう期待しています。

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“SMILE”を支える人たち

Sendey村では村のホールで授業を行っています

カンボジアのSMILE Asia プロジェクトは、ACCUの協力団体でCambodian Women’s Development Agency (CWDA)と一緒に行っています。

SMILE Asia プロジェクトにかかわっている主な職員は3人の女性です。代表のパナさん、プログラムコーディネ-ターのスンライさん、SMILE プログラムオフィサーのマシーさんです。

SMILE識字教室はCWDAの事務所があるプノンペン市から、片道1時間半かかる村で行っていますが、2週間に一度、この3人は現場を訪れ、授業が適切に行われているか確認をし、適宜先生や学習者に指導しています。

2週間に1回の教室訪問ですが、この3人は学習者の一人ひとりのお名前と顔を把握し、識字能力のレベルも頭に入っています。

この日、生後一か月の赤ちゃんを連れて教室に参加していたお母さんに代わって、マシーさん、パナさんが赤ちゃんを抱っこし、おもりをしていました。

彼女たちの献身的なサポートがあるからこそ、学習者の皆さんが”SMILE”になれるんだなと思いました。

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“SMI​LE”にあふれた授業​の様子

みなさんのご支援を得て、行っているSMILE Asia プロジェクトは小さな子供を育てるお母さんのための識字教育支援事業です。現在はカンボジアのプノンペン市から約70km離れたカンポンスプー州の村で行っています。

"SMILE"に溢れる授業の様子

SMILE Asia プロジェクトは”SMILE”という名前の通り、授業中、学習者であるお母さんたちの笑顔で満ち溢れています。和気あいあいしすぎて、加熱して本題からそれていることもありますが・・・。

子どもも一緒に文字を学びます

先日訪問したときの授業内容は“正しい母乳の与え方”。母乳を与えた後、子どもをすぐに寝かしてはいけないといったことを学びます。生後一か月の赤ちゃんを連れて学んでいるお母さんもいます。まさに今学習者の皆さんが必要としている知識です。

授業は和気あいあいと進みますが、先生が教科書を音読すると、学習者の皆さんは真剣になります。指をかざしながら、小さく声をだし、読んでいる学習者の真剣さが強く印象に残りました。

最後に、実はSMILE Asia プロジェクトの”SMILE”は笑顔の意味だけでなく、Support Maternal and Child Health Improvement and Building Literate Environmentsの略でSMILEになっています。長いですね・・・。

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カンボジアよもやま話(交通渋滞ぶり)

現在カンボジアで行っているお母さんのための識字教育支援事業(SMILE Asia プロジェクト)はプノンペン市から約70km離れたカンポンスプー州で行っています。

プノンペン市内から予定では1時間半で着くのですが、2時間、3時間かかることがあります。

というのも、以前、ブログでも紹介したとおり、プノンペンは建設ラッシュまっただ中です。

いたるところでビルや高架道路が建設されていて、そういった場所で交通渋滞が発生しているからです。

写真はプノンペン市内の交通渋滞ぶり。

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神楽坂の本のイベント(レラドビブリオテック)に参加します(2/17~2/21)

神楽坂=「本の街」としての魅力を広めるために、本と関係のある企業や施設が参加するLes rats de bibliothèque(レラドビブリオテック)にACCUも参加します。


さまざまなアジアの言語で書かれた絵本や児童書なども所蔵しているACCUライブラリーを公開します。ACCUライブラリーで、アジア太平洋地域の文字に触れて、海外旅行気分を味わいませんか?


お越しくださった方にはアジア23言語の「お腹がすいた」が書かれた秘密のシートをお渡しします。これが言えれば、きっと誰かが助けてくれる!


ご協力のお願い!
読み終えて、眠っている本や漫画がありましたら、ぜひACCUにご寄附ください。アジアの女性のための識字教育支援に活用させていただきます。


皆様のお越しをお待ちしています。



Les rats de bibliothèque(レラドビブリオテック)詳細はこちらのサイトをご覧ください。

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中国でのESD推進の勢いを実感/ 第六回北京ESD国際フォーラムに参加

2013年10月22日~24日に第6回北京ESD国際フォーラム(主催:中国全国可持続発展可能教育(ESD)項目全国工作委員会事務局)が開催されました。ACCUは招待を受け、専門家と一緒に開発したESDの評価手法”HOPE”を中心に発表してきました。

この国際フォーラムの今年のテーマは「ESD:明日にむかうための教育」。教育の革新、質、ICT活用などと関連づけた発表が多くありました。無形文化遺産の「絹」を学び、カイコを育てることを中心とする「いのちの教育」の香港からの実践報告もありました。

「明日をめざす教育:ESD」をテーマとする会場は、参加校の実践報告展示パネルを設置した会場は数百名の教員のみなさんの活気であふれていました。主催者によると中国10省からの参加とのこと、地元北京のほかでは、上海や香港からの参加者の多さが目立ちました。

発表を聞くと、ESDと略されることなく、「可持続発展教育」と呼ばれることがほとんどのようです。
中国の可持続発展教育(ESD)は、1998年から開始されたEPD(環境、人口、開発)教育の発展形ととらえられており、今年は実践開始後15年目にあたるという位置づけになっているそうです。「可持続発展教育」では、社会、経済、環境、文化の持続的発展と、個人の持続的発展(生涯学習者として)をESDの内包するものとしており、社会、経済、環境、文化の持続的発展の価値についての教育とされているとのことでした。

最終セッションでは、ESDへの貢献をしている学校を三段階で表彰、計102校の代表が壇上で満面の笑顔でプレートや額を受け取っていました。 来年日本で行われるESD世界会議で、実践の成果を共有しましょう、と3日間の議論は結ばれました。

フォーラム2日目に訪問した北京市内の景山学校の高校2年生の物理の送電についての授業をESDの授業例として参観。そのときの授業案をいただきました。この授業案や中国のESDにご関心のある方、ACCU 教育協力部部長 柴尾(education@accu.or.jp ※@を半角にしてください)までご連絡ください。

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ESDで地域も学校もかわりました(和歌山県橋本市の取組みのご紹介)

和歌山県橋本市のESDの取組みをお話してくださる市議会議員松本さん

和歌山県橋本市議会議員の松本健一さんがご来所になり、お話をうかがいました。

和歌山県橋本市のある地域では、地域課題の解決のために、これまでの取組みに加えて、持続可能な開発のための教育(ESD)の理念を中心にすえて、ここ4年は環境、防災などの切り口で、学校‐地域連携をすすめ、小中連携の取組みに発展させていらっしゃいます。その結果、先生の意識が変わり、生徒が、そして地域が、変わってきていることを学校も地域も実感されているそうです。

取組み始めたきっかけは、ある小学校の校長先生が率先し、地域とPTA、行政も巻き込みながら「失敗も次の成功に必要なこと」とスピード感を持って思い切った学校運営を始めたことでした。学校は誰のためにあるのか、生涯教育の場として一番近い地域の小学校が門戸を開き、地域が子どもたちを学校とともに守り育てる教育に取組み、共に学べる環境づくりが求められていることに気づいたからだったそうです。

その校長先生は今は新設の小学校へ異動されましたが、これまでのESDの取組みは今も変わらず引き継がれているそうです。ACCUが運営している韓国、中国との教職員交流事業(国際連合大学委託事業)の機会も活用していただいています。

現在、ユネスコスクールの加盟申請も終え、橋本市立小中学校にESDの取組みがさらに広がるように承認を首を長くして待っています、とのことでした。

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<ユネスコスクール地域交流会 in 広島(12/7)のお知らせ!>
12月7日にACCUは「ユネスコスクール地域交流会in広島」を開催します。2014年の世界大会に向けてユネスコスクール・ネットワークの維持強化を図るとともに、2015年以降のユネスコスクール活動発展に向けたテーマや課題を共有することを目的として、広島県において開催します。地域や校種を超えた応用可能な好事例を学び合い、発信していきます。

お申込み締切りは11/29(金)です。皆さまのお申込みをお待ちしています。

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国際協力の現場でおこっていること

「国際協力に携わっている専門家は具体的に何をしているの?」「教育開発に関心はあるけど、自分に何ができるの?」と感じている高校生、大学生に参加してほしいイベントがあります!

来る12月8日(日)のJICA主催、ACCU共催公開セミナー「パキスタン・アフガニスタンの女性に教育機会を~教育を通じた女性のエンパワーメント~」では、当日午前中に高校生、大学生のためのプレイベントが開催されます。このプレイベントでは、アフガニスタン・パキスタンの現状と女性の教育機会がもたらす可能性について、パキスタンで識字教育にとりくむ日本人専門家とパキスタン人プロジェクトスタッフを招き、現地で学ぶ女性たちの声を集めたドキュメンタリー動画やワークショップを通じて、楽しく学びます。

プレイベント企画者である、日本人専門家の大橋知穂さんからコメントをもらいました。

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パキスタンってどんなイメージですか?
パキスタンの女性と言えば、マララさんがノーベル平和賞の候補にもなり、話題になりました。マララさんと同じくらいのティーンエージャーの女の子たち、20代の女性たちのパキスタンでの生活ってどんなでしょう。男の子たちはどうしているのでしょう? 日本で暮らす私たちと、どこが一緒でどこが違うのでしょうか?

「小学校1年のときに、背が高いと先生や友だちにかわれて学校に行かなくなってしまった女の子」
「家族と一緒に綿花の収穫を3週間していたら、授業について行けなくなり、学校に行かなくなってしまった姉弟」
「学校ができるまであと3年、と言われたけど、今年入学年齢の子どもたちはどうしたらいい?」
「自分の子どもの宿題を見てあげたいけど、文字が読めないから何もできない。それが恥ずかしい。と思っている若いお母さん」

パキスタンの田舎では、どんなことが起こっているのか、その環境の中でどうしたらみんなが幸せに暮らして行けるのか。どうしたら女の子も男の子も学校に行けるようになるのか。一緒に考えませんか?
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プレイベントには、パキスタン人プロジェクトスタッフ、そしてパキスタンに留学していた日本の大学生も加わり、”パキスタンの今”を伝えます。使用言語は日本語です。

お土産にもれなく、パキスタンの工芸品か写真ポストカードのプレゼントがあるそうです。皆さんのご参加をお待ちしています!
高校生・大学生以外のオブザーバー参加も歓迎しています。
プレイベントのお申込み方法はこちら

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