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ESDについて

担当者からESD活動推進のメッセージ ACCUのESD活動

● 持続可能な開発のための教育 Education for Sustainable Development:ESD

Photo copyright (middle) © Mr.Nagata Yoshiyuki

エアコンの効いた部屋でテレビ報道を見ながら、このまま進むと、将来の人類は、地球は、どうなってしまうのだろう? と不安を抱く人々がいます。家族が必要とする今日一日分の水を求めて、遠い道のりを歩く人々がいます。今、世界のありさまはあまりに多くの矛盾にみちており、紛争や戦争が人々の命と精神を脅かし、地球の生態系が危機にさらされています。

現在の世界がかかえる多くの、しかも複雑な問題に無関係でいられる人は、経済先進国、途上国のどこにもいないといえるでしょう。それだからこそ、今、「持続可能な開発のための教育 Education for Sustainable Development:ESD」が必要です。

身近な問題を解決しようと思索し行動し仲間を作るうちに、社会を動かすような大きなうねりを生み出している人たちがいます。自然の恵みに感謝しつつその恩恵を将来につなぐような暮らしのありように、誇りをもっている人たちがいます。

人間活動によって引き起こされた自然の脆弱性が科学的にあきらかになってきている今、社会的公正と平和なくしては、現在地球に生きている者として、将来の世代に対して責任を果たせないと、多くの人が感じている今、ESDを意識し、実践していくことが必要です。

「持続可能な開発のための教育 Education for Sustainable Development:ESD」とは、私たちとその子どもたち、その子孫たちがこの地球で生きていくことを困難にするような問題を予見し、立ち向かい、解決するためのすべての人にとっての学びです。

ESDは、環境、社会、経済という三つの領域と、これらの領域は、相互に複雑に関連していることに注目しつつ、進める必要があることから、きわめてホーリスティック(全体論的)な課題です。

さらに、文化のこれら三つの領域と関連をどう考えるのか、また、精神・こころという人間の内面的な側面はどのように位置づけられるのか、これらは、-ESD関連の国際会議などで、しばしば指摘される課題です。

具体的なテーマとしては、水資源、ゴミ問題、雇用、人権、ジェンダー、平和と人間の安全保障、貧困削減、HIV/AIDS、移住の問題、気候変動、都市化などが例ですが、個別の問題としてではなく、いずれも、文化的な背景のなかでの環境、社会、経済の複合された問題として取り組むことが求められています。

ESDとは、また、持続可能な開発の基盤となる価値観や行動の指針を広げるような教育です。
つまり、問題意識を持つこと、その課題について知ること、課題を総合的に理解すること、課題と自分とのつながりを考えることを通じて、持続可能な開発のために、行動する人、行動できるスキルをもった人を育てることがESDです。さらに、問題・課題解決のために人と意見を交わし、あるべき方向を確認し、ともに行動できるような人を育てることがESDです。

  International Implementation Scheme   Logo of The UNDESD   Logo of The ESD

● 国連ESDの10年(2005年〜2014年)

ESDを世界的にすすめていくために、2005年から2014年までを「国連持続可能な教育のための10年」とすることが、2002年12月の国連総会で46か国によって共同提案され、採択されました。これに先立つ南アフリカ・ヨハネスブルグでの「持続可能な開発に関する世界首脳会議」(2002年8月末~9月)で、この国連ESDの10年を提案したのは、日本のNGOの協力を得た日本政府でした。

国連での採択を受け、ユネスコ(国連教育科学文化機関:UNESCO: United Nations Educational, Scientific and Cultural Organization)が、この国連ESD10年の主導機関に指名され、国際実施計画(IIS:International Implementation Scheme)を作成しました。

国際実施計画は、国連ESDの10年を「すべての教育と学びの場のあらゆる局面に持続可能な開発の指針、価値、実践を組み込んでいくこと」を大きな目的として掲げ、このような教育と学びが「現在と将来の世代にわたって、環境を保全し、経済が維持され、公正な社会を実現するという、持続可能な未来をつくっていくために行動様式の変化を促すもの」としています。

「国連ESDの10年」の国際実施計画は、以下の4点を目標としてあげています。

  • ESDにおいて重要な役割を果たす人々のネットワーク活動や交流が盛んになること、
  • 教育・学びの質が高まることを促進すること、
  • 国連ミレニアム開発目標(MDGs)の達成をめざす諸国への支援となること、
  • 各国の教育改革のなかに、ESDを含める新たな契機を提供すること

ESDの10年は、国連ミレニアム開発目標(MDGs: Millennial Development Goals)のみならず、万人のための教育(EFA: Education for All)、国連識字の10年:(2003-2012年: UNLD: United Nations Literacy Decade)など、先行している国際社会の取り組みと相乗効果を生みながら展開されることが期待されています。

学校教育はもちろん、ノンフォーマル教育、メディアなどを通じてのインフォーマル教育を通じて、経済先進国、経済発展途上国を問わず、すべての年代の人々に、持続可能な開発を可能にするための学びの機会をひろげていくことが、国連ESDの10年の目指すところであり、政府、市民社会、企業、メディアなどの幅広い協力・連携が求められています。

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