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担当者からESD活動推進のメッセージ

ACCUのESD活動

いのちとシステム

ACCU 教育協力課課長 柴尾智子

ACCUのESD活動において、私は、いのちとシステム両方に意識的な教育と学びを大切にしたいと思います。

まず、いのち。 地球は、奇跡の星です。46億年前に生まれたといわれるこの惑星は、太陽との距離と自らの大きさ、さらには、月という衛星の存在という偶然の重なりによって、太陽系でただひとつ、多様な生命をはぐくんできました。この地球に、ヒトとして生まれてきたことにたいして、それぞれの人が感謝の気持ちをいだき、自分を大切にしつつ自分自身と自分以外のすべてのいのちを慈しむ気持ちをもつことができるような学びがESDの基本だと思います。いのちを生物以外のもののなかにまで感じることができるようになればさらにすばらしいと思いますが、それはもともと多くの文化のなかに内在しているのではないでしょうか。
次に、システム。 人間は、現在知られている200万種ほどの動物の一種にしかすぎません。しかし、人間は、他の動物とは異なる多くの資質を獲得して現在にいたりました。それらの資質によって、人間は、みずからの生活を、家族、学校、就労、国、国家間の関係など、多くのシステムでなりたつようにつくりあげてきました。言語や、文字、貨幣と為替、統一された時間と時刻の計測方法なども、それらのシステムの一例です。私たち一人ひとりは、好むと好まざるとにかかわらず、また、自覚すると自覚せざるとにかかわらず、多くのシステムのなかに同時に位置づけられています。ESDの学びは、自らのおかれているシステムとその状況について、自覚的であることができるような、そして、人々と考えを分かち合いながら連携し、よりよいものと変えていく力、あるいはそれが守るべきものであるならば守るための力を得ることができるような学びであるべきだと思います。

いのちとシステムを学ぶいしずえとなり、しかも、学びの成果が問われるところ、スタート地点でありゴールである、それが、精神性(スピリチュアリティ)の涵養であると思います。

このような学びは果たして可能なのでしょうか。

ESDの取り組みは、言葉のルーツや変遷は別として、今に始まったことではありません。可能であることは、これまでの多くの実践が証明しています。問題は、そのような教育と学びがどこまで広がることができるかにかかっています。

ACCUがこれまで大切にしてきた、さまざまな声を「聞く」こと、さまざまな立場の人を「つなぐ」ことを通じて、ESDの広がりに貢献していければと思っています。

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