「心の中に平和のとりでを築く」、それを、政治的・経済的な取り組みだけでは不完全として、人類の知的および精神的連帯の上での平和の構築を理念とするユネスコの基本方針にそって、「アジア太平洋諸国の文化の振興と相互理解に寄与するため」の諸活動を推進することがACCUの目的です。
しかしながら、この、たいへん高邁な目的を果たすために行う事業は、どこまでもプロセスを重視し、具体的でわかりやすい成果物を生み出し、その成果物をより多くの人とよい方対で共有することを常に最重要視して行っています。
たとえば、平和について、環境について、文化の多様性について、すべての人にとっての教育の重要性について、専門家や実務者、政策担当者と語りあい、どのようなテーマで、どのような形で、どのようなプロセスで誰に対して何を届けるのか、参加する人とその人が代表する国に企画の段階から関与して事業をすすめていく「共同事業」方式によって行われています。
多くの場合、ACCUの事業の入り口は教材制作です。絵本やポスター、マルチメディア教材など、さまざまなテーマで、多彩な形態の教材を生み出し、各国の協力機関や専門家とともに、普及を重ねてきました。
では、相互理解をどのように達成しようとしているのでしょうか。
もちろん相互理解そのものを目的とした事業もないわけではありませんが、多くの場合、共通の目的について、議論し、具体的な解決策とその成果物の制作過程を通じて、またその普及や活用の評価を通じて、おのずと互いの文化や考え方についてのお互いに理解する。もちろん、あるいは理解ができない部分があることを認識することも、大切な相互理解のあり方だという考え方にたっています。
その過程で、共に考え、悩み、夢を語り、時には、ともに歌うことそのものが相互理解の場となっています。
ACCUが設立当初から大切にしてきたことは、「和」と「継続のなかの革新」です。これからも、人の和を重んじならが、重要なテーマにじっくり取り組みつつ、革新を重ねて事業をよりよいものにしていきます。
ともすれば包括的すぎてわかりにくく理念的にみえるESDについても、プロセスを重視しながら、わかりやすく、具体的な成果を出していくことをめざしています。有形・無形の文化遺産や、文化の多様性を重視しながら、同時に万人のための教育に貢献する活動を行ってきたACCUならではの、ESD事業を展開していきます。

