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HOPEひろがりの歴史

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これはHOPEの歴史とそれにまつわる私たちの道のりです。
ESDの評価手法として開発されたHOPEは、ESDを推進するためにも、またEFA-ESDの連携にも有効であることがわかってきました。
ここに紹介されているのは主な出来事にすぎず、これよりもさらに多くの、さまざまなHOPEの動きや物語がアジア太平洋地域とその外に広がっています。これからも、互いにつながり、シナジーをうみながらHOPEの物語は続いていきます。

2005

国連持続可能な開発のための教育の10年(DESD;United Nations Decade of Education for Sustainable Development)が始まる

「国連持続可能な開発のための教育の10年(UN DESD 2005 - 2014)の折り返しを迎えるころ、ACCU-UNESCO イノベーション創成プログラムも2年の活動期間の終わりに近付き、ESDプロジェクトを評価する必要が高まってきました。

ACCUは、ESDの評価は、ESDの指針(地域に根差し、社会と環境を大切にし、プロジェクト参加者に力を与える)と呼応したものであるべきだと考えました。

この考えをもとに、2008年の専門家会議を経てHOPE評価手法が開発されました。
この評価フレームワークはESDの大切な性質に基づいていて、HOPEの4文字はその性質をイニシャルで示したもので、次のような意味を持っています。

“Holistic(包括的)”=持続可能性の問題に対応する、さまざまなアプローチを総合的に活用する能力。
“Participatory(参加型)”=参加型学習と参加型手法を積極的に取り入れること。
“Empowering(エンパワーする、力を与える)”=個人やコミュニティがさまざまな技術や生計の糧を身につけること。
“Contextual(文脈に基づいている)”=地域に根差し、その状況に適切であり、それと同時にグローバルな観点にも柔軟に対応していること。
2006

Tales of Hope

2008

HOPEの形成

 

HOPE 評価ミッション

研究者・ESD実践者・ACCUスタッフから成る評価ミッションチームは、HOPEアプローチをもってACCU-UNESCO イノベーション創成プログラムのプロジェクト地7カ国の7か所を訪れました。

評価プロセス自体がHOPEのフレームワークを反映して行われ、参加型であるというHOPEの基本から、対話と話を聞くことに重点が置かれました。

ミッションの最後には、ミッションチームの感想や考えを現地の関係者と共有し、確認するフィードバックセッションが行われました。
HOPE評価は、外部者が観察・記録し一定の基準に基づいて成果をはかったりする評価ではありません。現地のプロジェクト参加者、学習者、プロジェクト管理者等の関係者たちの「鏡」となることでそのプロジェクトを通じた活動を見直し、参加者自身が、自分たちの地元のコンテキストの中で何が重要だったかを見定める機会となることを目指したアプローチです。

評価を通じて、関係する人々に得られるものがあるように、というねらいと一致し、現地プロジェクト関係者にも、評価ミッションチームにも発見や得るものがありました。

2009

Tales of Hope II

これらの評価ミッションの様子は、Tales of Hope II にまとめられています。

この報告書では、HOPEは2つの意味を持っています。
ひとつは、学習者やプロジェクトのファシリテイター、管理者、そして評価チームのメンバー達が評価プロセスを通じて感じた「希望」。
もうひとつは、HOPE評価手法の頭文字です。

ボン会議


© 柴尾 智子

評価ミッションの成果は、UNDESDの折り返しとなる2009年にボン(ドイツ)で開催された「持続可能な開発のための教育世界会議」で発表されました。

2009アジア太平洋フォーラム

2009年8月、ボン会議のフォローアップとして、アジア太平洋ESD教育者フォーラムが東京で開催されました。
Tales of HOPE II の発表と東京HOPE宣言の採択が、このフォーラムの大きな成果です。

このフォーラムで、HOPEはESDのフレームワークとして提言され、また、OはOwnership-based(主体性に基づく)を示すものとなりました。
“Ownership-based”とは、ESDのもう一つの大切な性質で、学習の方向性や内容について、個人やコミュニティが自分自身で決める必要性を示しています。

ACCU-UNESCOイノベーション創成プログラムの評価アプローチとして始まったHOPEは、ESDを推進し実施するフレームワークとしても発展していきます。

2011

2011アジア太平洋フォーラム

2009年のアジア太平洋フォーラムの3つのテーマは、教育方法、評価、そして、EFA-ESD連携でした。この3点は、UNDESDの後半、アジア太平洋地域で取り組まれるべき優先事項だとされました。

EFA-ESD連携をさらに探るべく、ACCUは「アジア太平洋教育協力フォーラム サステイナブルな未来へ:EFA、ESD、ユネスコスクールの新たな協働関係の創出に向けて」を開催しました(2011年2月、東京)。このフォーラムには、ESD、EFAの実践者、ユネスコスクールの関係者が参加しました。

このフォーラムを通じて、ESDのフレームワークとして、HOPEはHolistic、Ownership-based、Participatory/in Partnership、Empoweringへと変化しました。ここで加わった“Partnership”(パートナーシップ)とは、サステイナブルな未来を目指す、個人や組織のつながりやパートナーシップを示しています。

2012

第2次HOPE 評価ミッション

この2011年のフォーラムを経て、ACCUは2度目となるHOPE評価ミッションを、EFA-ESD連携に重点を置いて実施することになりました。

EFA-ESD連携の好事例として3つのプロジェクト地が選ばれ、拡張したHOPEの評価フレームワークをつかった評価が行われました。

ミッションを通じて、EFAの目標とESDの要素の両方を持つプロジェクトでは、学習が大きな意味を持ち、プロジェクトの成果によってコミュニティが発展していることがわかりました。人々は、プロジェクトに参加したことが自信につながったと感じていました。
さらに大切なのは、フォーマル教育・ノンフォーマル教育に関わらず、効果的で意義深い教育実践にはEFAとESDの相互依存性があらわれていたことです。

Tales of HOPE III

EFA-ESD連携がどのようにして可能なのか、第2次HOPEミッションの成果をうけて議論したEFA-ESD連携促進のための専門家会合(2012年8月)を経て、Tales of Hope IIIが完成しました。

基本とプロセスの両方を示すHOPEフレームワークは、ESDの評価と推進に加え、EFA-ESD連携を進めるのにも有効であることがわかりました。

さらに、HOPEフレームワークは、ESDの基本だけでなく、平等(Equity)、人権(Human Right)、持続可能性(Sustainability)の基本価値に基づくものだということが明らかとなりました。

Tales of Hope IIIには、HOPEをカリキュラム分析として用いた例も収められています。EFA-ESD連携を進めるために実践の理論・政策を結びつけたさらなる議論が必要とされています。
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