教材翻案と制作
学習活動がより楽しく、実りある、わかりやすいものになるために、教材はとても大切な役割を果たします。適切で魅力的な教材は、学習者を動機づけ、必要な情報を提供し、学習への参加を促し、そして教師なしでも学習を自発的に深める手助けになります。教材を地域の状況に適応させることは、PLANETプロジェクトの第一歩です。会議の参加者は、PLANETプロジェクト実施を通して得た経験や考え、理念、方法、地域にねざした翻案や制作について話し合いました。以下は、その議論の要点です。
原則:
以下の三点は、教材を翻案し制作する際に特に重要な点です。
- 地域が抱える課題(教材のテーマに関わるもの)
- 地域の事情
- 教材の使用者(学習者、教師/ファシリテーターなど)
教材の“翻案”とは...
- 地域の状況や学習者のニーズに合わせるために教材を改良すること
- 地域の知恵、経験、研究を教材に取り入れること
- 地域の状況に合わせるために、教材のテーマに新たな方向付けを与えること
- グローバルな課題と地域の現状を関連付けること
- 対象となる学習者の学習スタイルを反映させること
- 教師/ファシリテーター、学習者、そしてその他の関係者にとって扱いやすく親しみのもてるものにすること
- 既存の実践や教材をさらに強化すること
- (特にPLANETの場合は)教材のアイデンティティを保ちつつも創造性を発揮すること
- 教材制作そのものだけでなく、広範囲の普及を考慮に入れること
教材翻案・制作の過程:
すべての段階において参加*の原則にもとづき、中心となる原則を保ちながら、
*イラストレーターやデザイナーも、学習者、教師、ファシリテーター、教材開発者、専門家と同様、理解を共有するために、はじめからチームの一員であるべきです。
| ニーズ評価 | |
|
|
| 関係者や専門家とのミーティング | |
|
|
| 実施委員会ミーティング | |
|
|
| 作家・イラストレーターとのミーティング (できれば初めから平行して行う) | |
|
|
| ドラフト教材制作 | |
| フィールドテスト | |
| 修正・最終版の制作 | |
| 印刷 | |
| 先生やファシリテーターのための研修 | |
| 実施と評価(次の教材制作・利用を意識しながら) | |
ヒント:
効果的な教材にするために...
対象となる学習者にとって楽しく、明るく、親しみやすいイラストにする- 地域でよく使われる言葉、表現やことわざを使用する
- 登場人物は、地域でなじみのある名前や顔にする
- 革新的な要素をパッケージに加える(例:遠隔教育のためのラジオレッスン‐モンゴル)
- ドラマや歌、民話などの文化や大衆メディアを取り入れる
- 対象となった人々の心に響く宗教的な逸話を含める
- 有名人、重要人物、影響力を持つ指導者などに参加してもらう
- 必要であれば少数言語を取り入れる

