能力強化
教師/ファシリテーターやプロジェクト運営に関わるスタッフの能力強化は、学習者や地域のニーズに沿って、使いやすく、地域密着型の教材をつくり、多くの人に届くよう広く普及することと同様に大切な要素です。教師/ファシリテーターは、学習が根付くように、手元の学習資源を最大限に活用することが期待されています。特に、ESDや環境教育では、知識だけでなく、具体的な行動を起こすためのスキルや態度、行動の変化が非常に大切です。そういった学びを促すために、教師/ファシリテーターの知識や技術と、態度はどのように強化できるのでしょうか。さらに、教師やファシリテーター、地域の協力者、学習者などに必要なサポートを行い、組織自体の学びを促すために、プロジェクト運営に関わるスタッフもまた自らの能力を強化する必要があります。下記は、PLANETプロジェクトの実際の経験から生まれた、能力強化についての議論の要点です。
必要なスキル
知識・知的なスキル
- システム思考(特定の問題を、環境や持続可能な開発などの広い文脈の中でとらえ、グローバルな課題を地域の関心と結び付けて考える)
- 特定のテーマについての多様な視点からの知識
- 言語能力(地域の日常語および公用語)
- 科学的な知識と土着の知識
- ICT技術
- それぞれの地域で手に入る資源を用いた教材やカリキュラム開発
- 授業計画(例:大きいトピックを単元に細分化すること、カリキュラムに統合すること)
- ファシリテーション/教授スキル(参加型、知識から行動を促す方法、成人学習の観点からの教材制作と利用法)
- 動機付け
- 効果的な相互作用を促すコミュニケーション技術
- ライフスキルアプローチ
- 学期/授業のあとの効果的なフォローアップ
- 地域の人々とのよい関係づくり
- リーダーシップ
- 地方政府、NGO、市民団体、民間企業などとのネットワーキングやパートナーシップの構築
- 人々の参加促進
- 政策提言
- 地域の中心人物の発掘
- サポート制度など外部にある機会の利用
- ニーズ分析・評価
- 計画立案
- 予算案作り
- 時間管理
- モニタリングと評価、特に成果とインパクトの評価
- 文書化、文書管理、報告書作成
- 地域に対する尊敬の念と積極的な関わり
- ジェンダーに関する配慮
- ユーモア感覚
- 公正さ
能力強化の方法
- 経験や優良事例の共有(ワークショップ、Eメール、ウェブサイト、視察など)
- 専門家との協議
- 教師/ファシリテーターのための読み物や参考文献の提供
- トレーナー、教師、ファシリテーター研修の実施
- モニタリング、管理、ガイダンス、形成的評価
- トレーニングカリキュラム開発(例:オンラインの単元学習、現場視察)
- 優良実践事例などの知識を蓄積するシステムの開発
- 国、地域、グローバルレベルの他の研修機会や制度との連携
- 地域の人々と一緒に過ごす(集中訓練、キャンプなど)
- ファシリテーター/教師の表彰(例:PLANETファシリテーター・オブ・ザ・イヤー)
- 自己動機付け(自己学習)

