国連地域開発センター(UNCRD)の取り組み
PLANETと同様の目的のもとに環境活動を行っている事例のひとつとして、「発展途上国における3Rの推進―UNCRDの現在の取り組みとこれから」というテーマのもと、廃棄物管理に取り組む国際連合地域開発センター(UNCRD)の活動が紹介されました。UNCRDはローカルな地域、さらに国や国際的なレベルにおいて、研究や研修、プロジェクトを通じて、政府機関やNGOなどへの助言を行い、また、経験・情報・専門知識の交換や提携と協力を促しています。
UNCRDの環境グループによる主な活動は3つに大別されます。発表は、そのうちのふたつ、アジアでの3R(Reduce=削減、Reuse=再利用、Recycle=リサイクル)の促進、および持続可能な生産と消費(Sustainable Production and Consumption, SPC)に焦点があたり、3Rについての概説の後、3Rを促進するためのUNCRDの計画や2004年アジア10か国で実施されたニーズ調査ミッションの結果が紹介されました。ミッションからは、3RとSPCについての基本的な4つの問題が明らかになり、そのうち、一般市民、メディア、産業界の環境問題に対する意識が限られていることを指摘し、PLANETの活動による意識向上が必要だと指摘されました。さらに、拒否(Refuse)、返却(Return)、再利用(Reuse)、修理(Repair)、リサイクル(Recycle)の5Rという考え方も発表されました。
次に、ベトナム、インドネシア、バングラデシュ各国での試験的な3Rプロジェクトが紹介されました。3か国では、まずニーズ評価と分析を行い、活動の基準と計画をつくりました。そして、国レベルの3R計画と試験プロジェクトの形成に直接関与する政府、市民社会、その他の組織の関係者グループとともに活動し、地域での廃棄物問題への取り組みや認識が考慮されるように心がけました。国レベルの3R計画とパイロットプロジェクトにおけるUNCRDの取り組みはまた、3R促進のための経済的インセンティブに関する研究や論文へと発展する可能性もあります。清水氏は最後に、地域開発をふまえた今後の活動のために、さまざまなパートナーが協力・連携することの重要性を述べました。

