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Project
背景
アジア太平洋地域における担い手である政府、市民社会、教育連合、教育者の多くは、持続可能な開発の重要性を認識し、「持続可能な開発のための教育(ESD)」の必要性について納得しているにもかかわらず、様々な背景や理由から、これらの問題意識が行動へと成就していない。その原因として、多くの組織が既存の活動で手一杯でありESDの諸課題を取り入れる余裕がないこと、生活や政策の側面において重大な変革を促すかもしれないESDに対する戸惑いがあること、長期的な視野を持ち社会全体の連携が求められるESDを政策の重要課題と位置付けることへの政治的意思の欠如、さらには「国連持続可能な開発のための教育の10年」自体の知識不足やDESDを通じて多様な関係者にもたらされる機会の情報不足などが挙げられる。
このような状況下、アジア南太平洋成人教育協議会(ASPBAE)のCOEプロジェクトは、既存の戦略や事業を通じて培った経験に基づき、先住民族の教育、女性のエンパワーメント、国・地域レベルの教育政策提言、識字分野の調査研究及び提言、そしてESD啓発などの諸テーマを交えて実施される。
プロジェクトの目的
COEプロジェクトの目的は以下の5つである。
- ASPBAEの構成員、パートナー及びネットワークに対して「持続可能な開発のための教育(ESD)」を推進する。
- アジア・南太平洋地域の11か国の教育連合が、ESDの提唱する課題を認識し、政策提言に盛り込めるよう働きかける。
- 国ごとの研究及び政策提言を、より広範なアジア太平洋地域の教育分野の提言の取組みに結びつけることによって、各教育連合の能力開発を図る。
- 先住民族、特に女性の先住民族の教育政策に関する懸念事項が、国・地域・国際的な政策提言活動に連動し、反映されるようにする。
- ESD推進拠点(COE)の模範となり、その経験を記録する。
プロジェクトの戦略
上記の目標を達成するため、ASPBAEは下記の7つの戦略を掲げているが、これらは複数年に跨り、既存プログラムを拡大又は進化させるものである。COEプロジェクトの実施に当たっては、「ACCU-UNESCOアジア太平洋地域ESD事業」の助成に加えて、ASPBAEが独自に確保する財源により補充される。
- パプアニューギニア、ソロモン諸島、バヌアツ、インドネシア及びカンボジアの5か国の教育連合を対象とし、教育調査研究、及び政策提言の優先的課題に関する研修の実施。
- 「Education Watch」又は「Real World Strategies」と題されるプログラムを通じた、草の根レベルの研究・政策提言をアジア太平洋地域全体やサブ地域の政策提言に結びつける活動。
- 教育連合と先住民族の教育者をアジア太平洋のサブ地域、全体地域、さらには国際的なフォーラムへと繋げる能力開発を目指す活動。
- インド、インドネシア、フィリピン、パキスタン、カンボジアの5か国で、教育政策における先住民族の視点に関する現状報告書の作成。
- 教育提言を行う、11か国の連合のESDへの問題意識の強化。
- 自立発展性のための資源調達の支援。
- 段階的なモニタリング、記録、評価の実施。
Profile
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ASPBAEについてアジア南太平洋成人教育協議会(ASPBAE)は、政府機関、大学、NGO、コミュニティ団体、労働組合、先住民族や女性の擁護団体、メディア等との連携協力のもと、アジア太平洋各地でフォーマル及びノン・フォーマル両分野で成人教育に従事する組織や個人により構成される地域的な連合体である。 1964年の設立後、現在、ASPBAEの構成メンバーは約240の組織と100名余りの個人会員を数え、アジア太平洋地域の30か国で活動を展開する。 ASPBAEの会員は、すべての人々が自ら運命の主体となれるよう学習し、生涯を通して学び続けられるような権利獲得という共通目標によって結び付けられている。以下の具体的な活動に従事する。
ASPBAEは団体の理念として、社会正義、ジェンダーの公正、持続可能な人間開発、公正さと平和を明示している。現在、成人教育の問題に取組む唯一の地域的規模の市民社会組織(CSO)であり、また、アジア太平洋地域で教育政策提言を行う、数少ないネットワークの一つでもある。 ASPBAEは、透明性のある運営及び説明責任の仕組みを設置する。最高意思決定機関である総会は、4年毎に開催され、総会は執行委員会の議長とサブ地域の代表者を選出する。日々の業務は、事務局長率いる事務局が調整し、各地域のプログラム担当者によって支えられている。 |
Photo copyright © Asia South Pacific Bureau of Adult Education (ASPBAE)




