Asia Pacific Cultural Centre for UNESCO (ACCU)
Asia-Pacific Database on Intangible Cultural Heritage (ICH)

トップ | データバンクについて
Abouts
 
 
 

はじめに

アジア太平洋地域は、多様な形態を持つ豊かな無形文化遺産を有しています。しかしこの地域の多くの場所で起こっている急速な社会変化のために、この豊かな遺産のかなりの部分が消滅の瀬戸際にあります。この遺産は文化的伝統の達成物であり、創造的なイマジネーションとインスピレーションの源泉でもあることから、それを保存するために最大の努力を払い、将来の世代に伝えることは絶対に必要です。

「無形文化遺産の保存と振興(Preservation and Promotion of the Intangible Cultural Heritage)」と題された1998年のアジア太平洋地域文化セミナーの参加者はこの見解に賛同しました。このセミナーはユネスコ、日本ユネスコ国内委員会、文化庁の協力のもと、ユネスコ・アジア文化センター(ACCU)の主催により東京で開かれました(1998年2月24日〜3月2日)。芸能データバンクの開発を強く推奨する参加者の意見に基づいて、「伝統芸能・民俗芸能データバンク共同開発計画」が発足しました。この計画は次の2つの地域セミナーを通じて策定・具体化されました。

  1. 伝統芸能・民俗芸能の保存と振興(バンコク、1999年2月23〜26日、ACCUとタイユネスコ国内委員会の共催、ユネスコ・日本ユネスコ国内委員会及びタイ国内文化委員会事務局[Office of the National Cultural Commission]が協力)
  2. 伝統芸能・民俗芸能の保存と振興のためのネットワーク作り(東京、2000年2月8〜12日、ACCU主催、ユネスコ・日本ユネスコ国内委員会及び文化庁が協力)

同計画の最初の成果として、「アジア太平洋伝統芸能・民俗芸能データバンク−ベーシック・モデル」と題された380ページの目録が2000年9月に出版されました。この目録は各国のユネスコ国内委員会の協力と東京クラブの補助金を得て、参加した同地域のユネスコ加盟国とACCUの共同作業によって制作されました。18か国で収集されたデータが含まれており、ACCUによる編集作業は最小限にとどめられました。アジア太平洋伝統芸能・民俗芸能データバンクはこの目録のデジタル版です。

このプログラムの目的の一つは、伝統芸能・民俗芸能に関する情報を記録するための可能な方法を示すことです。従ってデータバンクには各国に存在する伝統芸能・民俗芸能の例が含まれているのみですが、将来の無形文化遺産データバンク制作のための基本的なモデルとして役立つことが期待されています。

これはその性質上暫定的な、最初の試みにすぎず、完全かつ包括的なものを目指していません。従ってここに最初の段階で含まれている芸能と関連団体の項目数は、各国について芸能は約10点、団体は約5団体に制限されました。

ここにはきわめて多様な芸能の情報がおさめられており、それらの多くはその発祥地以外ではほとんど知られていません。私たちは、このデータバンクが将来、研究者にとって有用なツールとなり、他の人々にはアジア太平洋各国の無形文化遺産の保存・振興状況について知る機会を与えるものとなることを希望しています。

セミナー参加者、参加国のユネスコ国内委員会、ユネスコ及びデータバンク専門家計画委員会(Programme Committee of Experts on the Data Bank)委員等、本プログラムに協力していただいた人々に心から感謝の意を表します。