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無形文化遺産(芸能)
 

ブータン

ダミツェ・ンガ・チャム
(Dramitse Ngacham)

(2005年ユネスコ人類の口承及び無形遺産の傑作の宣言)

ダミツェの太鼓踊り
Bhutan_A02_DramitseNgacham

芸術学院の芸人が演じるダミツェ・ンガ・チャム


これは、12人の踊り手が演じる宗教的な仮面舞踊です。演者は必ずしも僧というわけではなく、一般人でもこの舞踊を演じることができます。踊り手は、豪華な絹と錦のローブを身にまといます。仮面は、神々の様々な姿を現しています。
選定の理由

他の地域で演じられる宗教的な仮面舞踊と異なり、ダミツェ・ンガ・チャムは、現代のブータン王族の先祖であり、埋蔵宝典発掘者だった高僧ペマ・リンパによって作り上げられた土着の舞踊です。他の舞踊に比べ、埋蔵宝典に関わる仮面舞踊は、非常に神聖で深遠なものとされ、人々に崇敬されています。こうした舞踊は、普通の人々が創作できるものではないため、密教教義を深く学んでいない限り、舞踊の意味を解説することはできません。したがって、データバンクに登録するべきと言えます。

演じられている地域/場所

この宗教仮面舞踊は、ブータン東部のモンガル県にあるダミツェという村で生まれました。

芸能の基本要素

舞踊、音楽、演劇

詳細

ダミツェ・ンガ・チャムは、ブータン暦の10日に行われるツェチュなどの宗教的な祭りで行われる重要な宗教的仮面舞踊の1つとなっています。

特徴
ダミツェ・ンガ・チャムの上演地域は、特に1カ所に限定されておらず、宗教的な祭りやその他特別な行事のときに、ブータン全国で広く演じられます。

踊り手は、衣装一式を身に着けると、自らを神として思い描かなければなりません。左手には大きな太鼓を持ち、右手には太鼓のバチを持ちます。仮面は、様々な動物をかたどった色とりどりのものです。この踊りはまさに、サンドク・ペルリ(Zangdog Pelri)と呼ばれる天界で行われる舞踊を劇形式で描写しています。サンドク・ペルリは、第二のブッダであるグル・パドマサンバヴァ(Guru Padmasambhava)の天空の宮殿である荘厳な銅色の山で、そこでは、グルの従者である踊り手たちが豪華な宝石で身を飾っていると言われます。この舞踊を目にし、その太鼓の音を耳にするだけで、霊的成就の効果があると信じられています。

歴史
偉大なる埋蔵宝典発掘者ペマ・リンパの末裔であるチョルテン・サンモという尼僧が16世紀、ブータン東部のダミツェの僧院で暮らしていました。彼女の兄であり、学識の深い僧であったクンガ・ギェルツェンは、グル・パドマサンバヴァ、別名グル・リンポチェの姿を何度も見て、その教えを聞いたばかりか、自身の持つ奇跡的な力を通じて、サンドペルリを度々訪れました。

グル・パドマサンバヴァの従者は、寂静尊と忿怒尊の百尊に姿を変え、それぞれが左手に太鼓を、右手に太鼓のバチを持って踊っていました。この踊りを目撃したクンガ・ギェルツェンは、人間界に戻り、この舞踊の伝統を打ち立てました。そして、この舞踊をダミツェ・ンガ・チャム、すなわちダミツェの太鼓の踊りと名付けました。

文献図書資料

現在のところ入手可能な資料なし

聴覚資料

現在のところ入手可能な資料なし

視覚資料

現在のところ入手可能な資料なし

保存と普及に携わる機関/団体

現在のところ情報なし

データ提供者

Phuntsho Gyeltshen
Lecturer
Royal Academy of Performing Arts
住所:(Special Commission of Performing Arts)Post Box #493 Chubachu, Thimphu, Bhutan