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無形文化遺産(芸能)
 

インド

アンキヤ・ナト
(Ankiya Nat)

一幕劇
India_A01_AnkiyaNat

(c) Centre for Cultural Resources and Training


バクティ(Bhakti)運動は、インド東部の伝統芸能に深い影響を与えてきました。アッサムで素晴らしいアンクタナト(Anktanat)が生まれたのも、バクティ運動がきっかけでした(訳注:アンクは「幕」、ナトは「劇」の意味)。この演劇の演目に含まれる劇はすべて一幕劇であり、アンキヤ・ナトと呼ばれます。
選定の理由

1. これは、インド東部の伝統芸能のうち、現存する数少ない芸能の1つです。
2. アンキヤ・ナトは、宗教儀礼と美的活動の境界を超える芸能です。
3. アンキヤ・ナトは、かつて様々な階層の人々に支えられ、伝承されてきましたが、現在この芸能に関心を持つ人はほとんどいません。この芸能が消滅しないように策を講じる必要があります。

演じられている地域/場所

インド東部アッサム地方

芸能の基本要素

音楽、舞踊、演劇

詳細

表層だけ見れば、アンキヤ・ナトは一種の儀礼劇にすぎないように見えるかもしれません。しかし、演劇に通じた感性豊かな者であれば、この芸能が、宗教性と世俗性が調和する美的な高みに触れていることを理解するでしょう。

天才でなければ、宗教儀礼と美的活動の間のあらゆる境界を越え、古典芸術の磨き上げられた荘厳さと民俗芸術の素直な感情表現を見事に調和させるような演劇を考え出すことはできません。アンキヤ・ナトは、そのような演劇様式であり、1520年代にかけてこの演劇様式を生み出した天才がシャンカラデーヴァです。彼は、傑出した才能を持つヴィシュヌ派の聖人でした。

民俗音楽、舞踊、演劇から引き出された要素は、アンキヤ・ナトをより魅力的にしたばかりでなく、アッサム固有の性格を与えました。シャンカラデーヴァに最も大きな影響を与えた民俗芸能には、物語詩と踊り、演劇の要素を組み合わせた素晴らしい芸術であるオジャパリ(Ojhapali)や、集団での歌・踊りのドゥリア(Dhulia)、物語詩のバオリア(Bhaoria)、アッサムの伝統的な人形劇であるプトラナーチ(Putlanach)などがあります。こうした多様な芸能の要素を融合させ、力強く劇的な芸術を作り上げるためには、明らかにシャンカラデーヴァの持っていた繊細さが必要でした。

バウナ(bhawna)、すなわちアンキヤ・ナトの上演は、伝統的にラバ(rabha)またはバウナ・ガル(bhawna-ghar)と呼ばれる特設の劇場で行われます。そのような劇場がない場合、仮設会場を用意するか、天蓋付きの囲いの中で演じられます。上演は、会場の中央部で行われ、観客は四方に座ります。

文献図書資料

映像フィルムがあります。

聴覚資料

入手可能

視覚資料

タイトル:Ankiyanat
Film, High Band (U-matic), CCRT documentation department, 1999

保存と普及に携わる機関/団体

1. Center for Cultural Resources and Training, New Delhi
2. Sangeet Natya Academy, New Delhi
3. Indira Gandhi National Center for Arts, New Delhi

データ提供者

Mr. Surendra Kaul
Director General
Centre for Cultural Resources and Training
住所:Bahawalpur House, Bhagwandas Road, New Delhi - 110001, India