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日本

イタコの口よせの伝承

イタコの口よせの伝承
Japan_A05_Itako

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(c) 東京文化財研究所
撮影日:無回答
撮影場所:青森県むつ市


イタコは盲目の巫女です。口よせの儀式は葬儀や故人の命日の際に行われます。イタコは楽器を奏でながら死者の霊や神々との間の霊媒としての役目をします。
選定の理由

日本のシャーマニズム芸能の伝統を代表するユニークな芸能です。

演じられている地域/場所

青森県の津軽地方および南部地方と岩手県県央北部

芸能の基本要素

音楽

詳細

イタコは青森県の津軽地方および南部地方と岩手県県央北部に活動の場を持つ盲目の巫女です。7月20日から24日にかけて青森の恐山でイタコの集まりが開かれます。

イタコになることを望む少女は弟子として師匠に付き、厳しい訓練を受けなければなりません。そして、神と婚姻する成巫儀式である神憑け式を経た後にイタコになります。

「おしら遊び」とも呼ばれる神降ろしの儀式では、イタコは家神「おしら様」を祀るために特別な歌を歌います。口よせの儀式は葬儀や故人の命日の際に行われます。イタコは梓弓、数珠、鉦、錫杖を代わる代わる奏でながら、死者の霊(仏)や神々との間の霊媒としての役目をします。前者は仏口(ほとけくち)、後者は神口(かみくち)と呼ばれます。「口」は文字通りには言葉そして口を意味します。三浦氏(Itako and the azusayumi〔イタコと梓弓〕、1977年、84ページ)によれば、口よせの儀式は5つの段階に分けられます。

1)ほのむすば:儀式が行われようとする場所を清めるために辺りに塩と米が撒かれます。神々の力がイタコの体に入っていきます。
2)神寄せ(神々を近寄らせること):御霊(仏)が霊界から降りてくるよう説得するのに力を貸してくれるよう、様々な神々に呼びかけることを指します。
3)仏呼び(精霊を降ろすこと):儀式が行われている場所の神を呼んでその場所を守ってくれるよう頼む行為を指します。
4)仏降ろし(死者を降ろすこと):イタコは「口説き」として知られる歌のような話し方で御霊の素性を語り、御霊はイタコの声を借りて自分の幸福や悲しみ、苦しみなどについて話します。
5)神送り(神を送り出すこと):歌われる歌は地獄、昆虫、鳥についての共通の祭文です。

三浦貞栄治
1977 Itako and the azusayumi(イタコと梓弓)
Asian Musics in an Asian Perspective、p83〜85
国際交流基金(東京)

文献図書資料

小泉文夫、徳丸吉彦、山口修編
Asian Musics in an Asian Perspective、1977年
国際交流基金(東京)

聴覚資料

Asian Musics in an Asian Perspective、1977年
ビクター音楽産業株式会社(東京)

視覚資料

Traditional Musics in Asia: Malaysia and Japan
16ミリ
みつプロダクション(東京)

保存と普及に携わる機関/団体

青森県教育委員会
〒030-0801 青森市新町2-3-1

データ提供者

ユネスコ・アジア文化センター
編集顧問
山本宏子
住所:〒162-8484 東京都新宿区袋町6