

オルテイン・ドー歌手ドルゴルジャル
昔から伝わる様々な種類のモンゴル芸術の中で、モンゴルのオルティン・ドーは特別に重きを置くべきものです。これらが遊牧民の生活と言葉で言い尽くせないほど密接に関連しており、非常に独特であることがその理由です。オルティン・ドーとモリン・ホールはモンゴル国の素晴らしい文化遺産であるとともに、誇りでもあります。
モンゴル国内の地理上の相違が東部、西部、北部(ボルジギン)、南部(バヤンバラート)における様々に異なるオルティン・ドーの旋律や歌詞・唱法に反映されています。
音楽、詩歌
オルティン・ドーはモンゴルに古くから伝わる芸術の中で最も豊かで最も大切にされているものの一つです。これを特徴づけるのは、ポルタメント、ヨーデルのようにトリルする唱法、そして優れたメリスマ的な複雑性を備えた節といった一定の装飾パターンです。ファルセットで歌う高音を含む3オクターブにも及ぶこれらの歌の音域は男性によっても歌われており、これは世界的にも稀有なことです。オルティン・ドーの最も顕著な特徴は、装飾としてのメリスマ的な節です。これらが多く用いられるほど、メロディ・ラインが自由なリズムで伸縮し、独自の繊細な曲線的ラインを描いていきます。こうした発声がより伸びて広がり、また装飾が込み入ったものになるほど、聴き手の賞賛も高まるのです。歌は朗々とした力強い声で、音楽上の装飾効果を生かして歌われます。公演のとき、歌手は歌詞の内容を伝えることよりも、自由でメリスマ的な形でメロディを巧みに歌い上げることに力を注ぎます。
オルティン・ドーは祭の開会や閉会のために歌われ、ドルトマル・サイハン(Durtmal Saihan、「まばゆく美しき」)、オブゴン・ショボー(Ovgon shuvuu、「老人と鳥」)、オヤハン・ザムボーティビーン・ナラン(Uyahan Zambuutiviin Naran、「穏やかな世界の太陽」)等の歌がその代表例です。競馬の開始の際に歌われることもあり、トゥメン・エフ(Tumen Eh、「万馬の筆頭」)等の歌がその一例です。
東部の様式が広い音域とゆったりとしたテンポによって特徴づけられるのに対し、北部の様式ではメロディがより早くより複雑な形で進行します。西部地方では、東部のものに比べると歌の声域がいくぶん狭くテンポは早くなっており、北部のものに比べると凝ったメロディ構造が少なくなっています。ただし、極めて広い声域と洗練されたメリスマ的な装飾を用いているものもいくつかあります。
J. Dorjdagva
1970 Urtiin duu
Ulaanbaatar
U. Zagdsuren
1975 Mongol duunii sudlaliin tovch toim
Ulaanbaatar
Kh. Sampildendev, K. Jtskovskya
1984 Mongol ardiin urtiin duu
Ulaanbaatar
入手可能
入手可能
国立人民歌舞団(State Ensemble of the Folk Song and Dance)
オルティン・ドー協会(Society for the Urtiin duu)
モンゴル国立無形文化遺産センター(Mongolian National Centre for Intangible Cultural Heritage)、ウランバートル
Mr. YUNDENBAT Sonom-Ish
Executive Director
Mongolian National Centre for Intangible Cultural Heritage
住所:Baga toiruu 22, Ulaanbaatar 46, P. O. Box 46/660, Mongolia