Asia Pacific Cultural Centre for UNESCO (ACCU)
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Kutiyattam (Traditional Sanskrit theatre)

伝統芸能振興活動(プロジェクト)の名称

アッマンヌール・クッティヤタム伝統の継承

対象となっている伝統芸能の名称

クッティヤタム(伝承サンスクリット劇)

コミュニティ(市町村など)の所在

南インド トリスール県イリンジャラクダ、アッマンヌール・チャチュチャキャール・スマラカ・グルクラム

クッティヤタムについて

ケーララのクッティヤタムは、インドで最も古い現存するサンスクリット劇であり、世界でも最も古くから続けられている伝承劇である。サンスクリット劇のユニークな表現として、高度に様式化された複雑な劇場言語を用いている。ユネスコは2001年にクッティヤタムを人類の口承及び無形遺産の傑作であると宣言した。

クッティヤタムの芸術様式は、インドで支配的な劇場のコンセプトと共に民衆の活気と生命力のすべて、ケーララ州の儀礼芸術を内面化している。クッティヤタムによるケーララ州の芸能に対する最も優れた貢献は、情感を表現する手の力から発展した手の動きのシステムによる物語の叙述です。感情を表現するとき、目と心は手によって虚空に創造された形に焦点をあてる。
 クッティヤタムの技法で、一人の演者が複数の登場人物を演じるパカルナッタムにおいて、異なる登場人物に変わって演じるためには、厳しい訓練が必要です。そのためにはヨーガ、瞑想、雨季のボディマッサージ、目の訓練なども行なう。

クッティヤタムで用いる主要な楽器はミラーヴと呼ばれ、単なる楽器ではなく、より高次元における神秘的な概念であり、生きているとみなされている。クッティヤタムの伝統的な上演は、大寺院の中にある美しい彫刻で飾られた劇場クータンバラムで行なわれる。

過去に直面した問題について

前世紀には、異なった一族(親戚知人の大きなグループ)に属する18のチャキャール(伝統的演者)の家系があった。これはアッマンヌール、ポティウィール、クッタンチェリ、マーニ、コイッパなどの家系で、クッティヤタムの保存にあたっていた。これらの家系はそれぞれ、伝統的儀式として公演を行なう一定数の寺院を割り当てられていた。20世紀初頭、後援制度の変化によってクッティヤタムは厳しい環境に直面しなければならなかった。この芸術的な職から得られる僅かな収入では生活することができないため、いくつかの家系、とりわけ若い世代は、昔からの職を捨てて他に生計の道を求めるほかなかったのだ。

問題を乗り越えるために実施したプロジェクト

昔のクッティヤタムのカラリ(練習場)がいつどこにあったのかについての文書は残っていないが、この芸能の詳細なクラマディピカ(舞台マニュアル)やアタプラカラム(演技マニュアル)が作成されているので、昔のカラリでは様々な分野の学者が交流して美学と演劇を論じたと考えられた。

アッマンヌール・チャチュチャキャール・スマラカ・グルクラムはクッティヤタムのための養成・上演・研究センターである。この養成センターは、クッティヤタムを先祖代々演じ、保存してきたアマヌール・チャキャール家に属している。アッマンヌール・チャチュチャキャール・スマラカ・グルクラムは慈善団体として公式に登録され、ニューデリーの ケンドラ・サンギート・ナタク・アカデミーの財政支援を得て1982年10月27日に活動を開始した。
 グルクラムの活動は、1979年に二人の少女から始まった。畏敬の念を起こさせるほど古い伝統を持つアッマンヌール・クッティヤタム・カラリに、女性も参加するようになったのだ。

グルクル制度の最善の伝統的要素を保存すると同時に、それをすべて現代に活かすことを望んだため、アッマンヌール・グルクラムの修業期間は15年と定められた。昔の名人たちは20年以上修業したのだが、状況の変化に合わせて短縮しなければならなかった。

また、訓練生は望むだけの間劇団にとどまって訓練と作業を続けることができ、舞台経験も導入された。訓練生がその日に学んだ部分を定期的にカラリで演じることも演技経験となるのである。舞台経験としては、正式の環境での本格的な演技が欠かせないのだ。

昔のグルクラ制度の厳しい訓練を維持しようと、アッマンヌール・グルクラムは訓練生の芸術性と自己責任を重視していて、グルクラムの訓練技法の隅々まで厳しい規律が維持されている。ここはこの芸能への心からの献身と熱意が求められる場所なのだ。

入賞プロジェクトビデオ

対象無形文化遺産について、練習風景や講演