「ミナの笑顔」について
「ミナの笑顔」は、ACCUの長年にわたる識字教育事業の経験を元に、東京海上火災保険株式会社および芸術文化振興基金のご協力を得て、1993年に制作されました。アグネス・チャンさんにも声のご協力をしていただきました。
識字問題の緊急性と、世界中でみられるアニメーションの急速な広がりを背景に制作された「ミナの笑顔」は、世界30か国のべ39言語に翻訳され、各国の識字クラスで利用されたり、テレビで放映されたりしています。
2007年には、アジア・アフリカ・中南米諸国の言語および英語・日本語を含む 37言語が収録されたDVD が完成しました。活用例などを紹介したガイドブック付きです。
その後、主人公のミナが村の様々な問題解決に取り組む「PLANETシリーズ」も制作・活用されています。
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アジアのとある農村に、ミナとジャイ夫婦と5人の子どもが住んでいました。彼らは文字の読み書きを一度も習ったことがありません。 |
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ある日、農作業中に急に具合が悪くなったジャイが、家に戻ってきました。ミナは急いで薬を探します。 |
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ところが、いくつもあるビンの、どれが薬なのかわかりません。 |
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それらしきビンは空っぽでした。ミナはビンを持って町にある診療所に行くことにしました。 |
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文字が読めないので、バスの行き先や、店の看板など、いちいち人に聞かなければなりませんでした。 |
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やっとの思いで診療所にたどり着いたミナ。ところが医者はミナの持ってきたビンを見て驚きます。彼女が持ってきたものは、実は殺虫剤だったのです。そして処方箋だと思っていたものは、質札(しちふだ)でした。 |
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処方箋を書いてもらい、調剤薬局に行ったミナは、今度は、薬局の店員に代金をごまかされないかと落ち着きません。計算書を見ても確認できないのです。 |
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町での様々な苦労をミナはジャイに話します。そして、識字クラスに通いたいと打ち明けます。彼女は家族の理解に支えられて、夜間の識字クラスに通うことになりました。 |
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ついに文字の読み書きができるようになったミナは自分への自信を取り戻しました。いまでは、計算ができるようになったおかげで、野菜を売る様子も輝いています。また、大雨で崩れた道路を見つけたときは、「危険!」という字を板切れに書いて、バスが崖から落ちるのを防ぐこともできました。 |
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そんなミナを見て、ジャイは読み書きや計算の大切さがだんだんとわかってくるようになりました。そして、ミナが本を通して得た知識は家族全体の幸せにつながることになりました。 |