2001年および2003年に宣言された傑作の紹介
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- 2005年の傑作-
複数国にまたがる傑作
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人類の口承及び無形遺産の傑作:

"クッティヤタム・サンスクリット劇"
 
宣言年:
2001年

国名:
インド

所在:
インド南西部ケーララ州−チャキャール・コミュニティー

関係するテーマ:
芸能
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解説:

 
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ケーララ州のサンスクリット劇であるクッティヤタムは、今も残るインド最古の伝統演劇で、古来よりヒンズー教の寺院にある劇場、クータンパラム(Kuttampalam)で演じられています。クッティヤタムは2000年以上の歴史をもち、サンスクリットの古典主義とマラヤーラム語の喜劇に代表されるケーララ地域の伝統が独特なかたちで融合しています。目を中心とした顔の表情、体の動きやジェスチャーは、非常に綿密に体系化された言葉になっています。クッティヤタムは神聖な性格のものであり、もともとはこの演劇を見ることは制限されていましたが、時が経つにつれ、次第に公開されるようになりました。それでも、役者がもつ役割にはなお神聖な面が残っており、始まる前には清めの儀式があり、演劇の間は舞台にある石油ランプによって神の存在を象徴しています。チャキャール・コミュニティー出身の男性役者は、極めて細かく記載された演技の手引書を師匠から弟子へと伝えていますが、この手引書は最近まで特定の部族だけの秘伝となっていました。演技は、ほとんどがサンスクリット劇の古典に由来するもので、極めて細密なものになっており、すべて上演すると40日もかかるほどです。クッティヤタムは、チャキャール族出身の男性とナンギアル族出身の女性が並んで演技し、伴奏はナンビアル族出身の打楽器奏者が行うという、インドではほかに見られない演劇形態をとっています。

消滅の危機:

封建制度の崩壊と共に、芸術家庇護制度が19世紀になくなったため、演技を秘技としていた家元は深刻な事態を迎えることになりました。20世紀初頭に一時復活したものの、その後クッティヤタムは再び資金不足に陥り、これにたずさわる人びとは重大な危機に直面しつつあります。また、作法の難しさや複雑さによる大衆離れが起こり、クッティヤタムは苦境に立たされています。

行動計画:

5つの団体が、この伝統の継承を担っています。そのうちの1つであるマーギ・センター(Marge Centre)では、これら団体間のネットワークの調整や、研修プログラムの企画を行っています。また、役者の手引書や公演の視聴覚資料、名匠たちについての記録映画等を保存するための資料センター設立が計画されています。新しい生徒集めや、クッティヤタムの作法を広く大衆に認知させる試みも行われています。劇場の公開を促進し、さらに上演回数を増やす計画もあります。研修会やボンベイでの国際フェスティバルの開催により、もっと多くの人びとの意識が向上すると期待されています。シンポジウムや出版物などによって、研究も進むことが予想されます。