2001年および2003年に宣言された傑作の紹介
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- 2005年の傑作-
複数国にまたがる傑作
° 世界遺産と関係あり
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人類の口承及び無形遺産の傑作:

"バンシュのカーニバル"
 
宣言年:
2003年

国名:
ベルギー

関係するテーマ:
儀式及び祭礼
参考資料
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解説:

 
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ベルギー・エノー州のバンシュはブリュッセルの南60kmほどのところにある中世の町です。人口3万2千人強のこの町では、毎年、四旬節に先立つ3日間、カーニバルが催され、由緒ある町の中心部はカーニバル一色に塗りかえられ、外国の見物客が大勢集まってきます。バンシュのこの有名なカーニバルはその起源を中世に遡るお祭りで、今なお欧州に残るこの種の催しとしては最も古いものの一つです。

この行事のための念入りな準備は実際のカーニバルの6週間前から始まります。数千人ものバンシュの人々が、絢爛たる衣装を作り上げるのに精を出し、太鼓の練習をしたり、年毎にテーマが変わる仮装舞踏会に出かけて行くと、町は楽しい熱気につつまれます。カーニバルが正式に始まる四旬節3日前の日曜には、バンシュの街やカフェは、仮面を被って浮かれた人々が繰り出してきて活気づきます。奇抜な女性の衣装で身を飾った男性、いわゆる「マドモワゼル」がこの日の最大の呼び物です。カーニバルがピークに達するのは、有名な「ジル」が登場するカーニバル最終日の火曜です。儀式的ともいえる着付けが済むと、数百人のジルが赤、黄、黒色の衣装とダチョウの羽の華麗な帽子を身にまとい、太鼓の音に合わせて街に繰り出します。胸には小さなベル、木靴を履いて、蝋のお面をかぶった上に小さい緑色のメガネという出立ちです。ピエロ、アルルカンそして農民姿の人たちがジルに続きます。金管楽器とクラリネットによる地元ブラスバンドの音楽に合わせて、色々な仮装をした人達の間を行列は進みます。ヴィオラと太鼓が演じる伝統音楽に乗って 熱狂的に踊る人たちは、色々な難しいステップで踊ります。とりわけ皆が昔から好んで踊るのは、その名も「ジルのステップ」で、この日最大の行事は、色とりどりの花火が彩る夜空の下で披露される中央広場でのジルのダンスです。バンシュのカーニバルは、その自発性と参加する人たちがかなりの費用を負担することで知られる本当の大衆的なお祭です。バンシュの町の人たちはこのお祭りを非常に誇りに思っており、カーニバルに使われる伝統的な衣装、アクセサリー、ダンス、音楽に関連した工芸技術と専門技能を保存しようと努めています。

消滅の危機:

バンシュのカーニバルは今日大きな人気を得ています。しかし、工業化と、年々増えるメディア報道による圧力によって、カーニバルの伝統的な側面の一部が損なわれるようになりました。そしてまた、カーニバルの象徴であり目立つ存在であるジルを利用しようとするメディアその他の営利主義によって、ジルのイメージもやや歪められてきました。

行動計画:

カーニバルの写真資料の保存、コンピュータを使った目録作成、及びこのカーニバルの伝統に対する認識を高めるための講義や展覧会の開催を監督するため、国際カーニバル・仮面博物館内に、バンシュ・カーニバル専門のセンターが設置されることになっています。他に、演奏家の養成(特に太鼓の奏者)や衣装作りなどの工芸技術を未来の世代に伝承することも重要な課題です。