2001年および2003年に宣言された傑作の紹介
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- 2005年の傑作-
複数国にまたがる傑作
° 世界遺産と関係あり
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人類の口承及び無形遺産の傑作:

"キーヌ島の文化的空間"
 
宣言年:
2003年

国名:
エストニア

関係するテーマ:
文化的空間
参考資料
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解説:

 
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バルト海のエストニア沖合に浮かぶキーヌ島とマニヤ島は、人口600人の小島で、特に女性達によって、その文化的表現と農業の伝統が何世紀にもわたって受け継がれてきました。島に人が最初に住み着いてから現在まで、キーヌの男達は海にアザラシや魚の漁に出かけ、女達は島に残って農業を行い、家庭を守ってきたのです。夫、息子、兄弟が長期の漁で家を留守にしている間、キーヌ島の女性は、世代から世代へと口承されてきた歌、遊戯、踊り、婚礼儀式、工芸品製作など、伝統文化を守ってきました。歌は、集団での工芸品製作や、聖イワンの祭日(6月23日)、聖エカテリーナの祭日(11月25日)、クリスマス等の宗教的年間行事の欠かせない要素をなしています。島民の音楽演目の中でも特筆すべきは、紀元前から口承されてきた、ルーニックあるいはカレワラ調韻詩と呼ばれる民謡です。 キーヌ文化の象徴として最も目につくのは、女性が身に付けているウール製の手工芸品です。彼女たちは、伝統的な編み機と地元の毛糸を使い、鮮やかな色彩の、くっきりした縞模様や凝った刺繍を施した手袋、タイツ、スカートやブラウス等を自宅で製作します。これらの印象的な小物を飾る象徴的な色や形は、古来の伝説に根ざしたもので、こうした象徴は民謡や詩にも見られます。独特の手工芸品、口承や音楽の伝統に加えて、豊かな文化遺産と自然遺産との相互関係もキーヌの文化的空間の特色です。キーヌ島とマニヤ島には、半原生のステップ、松林、海砂が今日までほとんど手付かずに残っています。

消滅の危機:

地理的に孤立していることに加え、社会的意識と先祖伝来の習慣への愛着が強いため、キーヌの人々は大切な技術と習慣を何とか守ってきました。しかし、キーヌ文化は現在、経済的困難、無秩序な住宅開発、島の自然や伝統への配慮を欠いた観光客の流入により危機にさらされています。

行動計画:

今後、キーヌ方言と伝統工芸や音楽の専門技能は地元の学校やサマーキャンプで若い世代に教えられることになります。また、多機能文化センターが設置され、島の有形・無形遺産を収集して目録を作り、説明と展示を行います。さらに、環境に配慮した文化的観光を発展させるための法的措置も取られる予定です。