2001年および2003年に宣言された傑作の紹介
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- 2005年の傑作-
複数国にまたがる傑作
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人類の口承及び無形遺産の傑作:

"「古琴」(七弦琴)演奏技"
 
宣言年:
2003年

国名:
中国

関係するテーマ:
伝統音楽
参考資料
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解説:

 
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三千年の歴史をもつ中国の弦楽器、古琴は、中国の独奏楽器の中で最も重要なものの一つです。考古学上の発見で裏付けられた古代資料によれば、古琴は、漢王朝時代をはじめとする中国の知識人たちの歴史と切っても切れない関係にあったことがわかります。古琴の演奏は元来、貴人や学者によってごく内輪で行われてきたエリートのための芸術で、そのため人前で演奏されるためのものではありませんでした。古琴の演奏は、書や画、古式の 将棋と並び、中国の教養人に必須とされた「四技」の一つに数えられていました。伝統にしたがえば、古琴の熟練奏者になるには、20年の経験を要するとされます。古琴の技は、洗練された旋律と演奏技術の幅広い演目、複雑な象徴的意味、譜面表記と口承に見られる独特の方法を組み合わせたものです。

古琴には7本の弦と、13の徽(フレット)があります。10種の異なる方法で弦を押さえることで、演奏家は4オクターブの音階を出すことができます。基本となる奏法には、散(開放弦)、按(弦を押さえる)、泛(ハーモニックス)の三つがあります。まず散は、右手で弦を一本一本あるいは何本かまとめて爪弾いて、基調の透徹音を出すためのものです。泛の奏法では、左手の指で螺鈿のはめ込まれた場所(徽)で弦に軽く触れ、右手で弦を爪弾いて軽い「擦音」を出します。按の奏法でも、同じく両手を使います。右手で爪弾き、左手の指は弦を強く押さえます。左手を徽の間を滑らせて別の音程に移ったり、オルナメント(装飾音)やビブラートを出し、デリケートで表現豊かな音色を奏でます。

消滅の危機:

今日では、十分な技をもつ演奏者は千人にも満たず、存命する名人はおそらく50人もいません。当初は数千曲にのぼった演目も、いまなお定期的に演奏されているのは百曲足らずとなっています。古琴が持っていた個人の精神的、知的な力を豊かにするという伝統的な役割はほぼ完全に消滅し、かつては複雑で包括的だったこの伝統は、今や単なる職業的な芸能にまで狭められてしまいました。

行動計画:

今後、大規模な研究事業により、現存する楽器、曲の演目、譜面表記法、楽器の製法や奏法が研究される予定です。古琴に関連した哲学的、音楽的な文化を保護するため、行動計画は、生涯奨学金を与えて、資金と物資の両面で演奏家の状況を改善していくことを試みます。また、大学に新しい課程を設け、著名な大家によって若い演奏家に古琴の技を教えることも予定されています。