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はるかむかし、ペルーにスペイン人たちがやってきた。金銀財宝をうばうために。スペイン人は行く先々で、手あたりしだいに食べ物をうばい、村々の家をこわし、人々の命さえもうばっていった。ペルーを出発したスペイン人の一行は、1529年にアルゼンチン北部のコルドバ州へと達した。長旅に疲れ切った一行は、そこで休息をとることにした。
元々その土地に住む人々は、平和に暮らす農民や猟師だった。人々はこの見知らぬ人たちを好奇心と恐怖心のいりまじった思いで見ていた。とりわけ、彼らが乗っているきれいな装飾を身につけたふしぎな動物からは目が離せない。ところがスペイン人たちは、この地でも野蛮な収奪をはじめた。
村の呪術師は、村人たちにこう告げた。「月が味方をしている」と。そこで、村人たちはある夜ふけ、闘いの衣装を身にまとい、顔に赤と黒の化粧をして、スペイン人たちにおそいかかり、とうとう村から追いはらってしまった。村に戻った人々は、その夜、月明かりの中、自分たちを守ってくれた精霊たちに、いつまでも感謝の祈りを捧げたという。
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