公民館における持続可能な地域のための学び


地域に根差したESD パイロットプロジェクト

2018年末に日本を含むアジア5か国で始まったユネスコバンコクの「地域に根差した持続可能な開発のための教育(ESD)パイロットプロジェクト」、日本では2019年夏、平塚市の4つの地区公民館において、ESDの視点を取り込んだ特色ある事業が地域の方々に提供されました。

元来、公民館では地域住民の需要に教育的視点から応える講座や事業が設定されており、そこにESDの概念を取り込むことでどのような付加価値が生まれるのか――現行の取組を「社会」「自然環境」「経済」「個人の健康・幸福」といったESDのコンパスや、時間的・空間的広がりといった視点から丁寧に見直し、公民館職員や関係者に過度な負担をかけることなく持続可能な地域づくりへ向けた事業をデザインすることは、コーディネーターを務める我々ACCU職員にとっても大きな挑戦であり学びとなりました。

平塚市における事業成果は、11月にバンコクで開催された第2回プロジェクト会合において報告されました。一過性の研修ではない、対話を主軸においた地域ESDの推進アプローチは、この度の日本におけるパイロットプロジェクトの大きな特徴であり、事業全体への貢献点であったとも言えます。また、同月に岡山市で開催された、平塚市、大牟田市、岡山市の公民館職員交流会では、実践者間の学び合いの大きな可能性を感じました。2020年3月には、学び合いの輪をアジア太平洋地域へ広げた、地域ESD交流会を神奈川県平塚市で開催予定です。

 

■DATA■

地域に根差したESD公民館職員交流プログラム

  • 開催日:2019年11月11日(月)~12日(火)
  • 参加者:20名
  • 開催場所:岡山市

地域に根差したESD第2回プロジェクト会合

  • 開催日:2019年11月18日(月)~20日(水)
  • 参加者:18名
  • 開催場所:バンコク

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