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共同授業でつながる縁 ユネスコ日韓教職員対話プログラム(オンライン)


2022年7月に開始され、3か月にわたって実施された「ユネスコ日韓教職員対話プログラム」が10月15日(土)に幕を閉じました。本事業は、ACCUが企画運営している文部科学省委託「令和4年度新時代の教育のための国際共同プログラム」の中で実施される日韓間教職員交流プログラムにあたるもので、主催は韓国ユネスコ国内委員会(KNCU)です。
 

今年度のプログラムでは、日韓の先生方が学校種ごとに6つのグループに分かれ、SDGsを題材にした共同授業づくりにチャレンジしました。公式の会議や共同授業にはすべて日韓通訳が提供されるため、外国語でコミュニケーションを取ることが難しい方でも気軽に参加できることがプログラムの特徴の一つです。
日本側では、グループごとに同じ学校の2~3名の教員がチームを作り、国際交流の経験が豊富な教職員が初めての先生を誘う形での参加が可能になったことで、これまで経験の少ない方にも安心して参加いただけたように思います。
3か月間、複数回にわたるグループ会議を通して先生方が関係を深めていったのはもちろんのこと、授業に参加した子どもたちにも「自分たちのことを知ってほしい」から「相手のことをもっと知りたい」という気持ちの変化があったそうです。
 

また、オンラインでの交流には、音声のトラブルや接続不良などの問題もつきものです。パンデミックの影響でオンライン化が進んだとはいっても、子どもたちが複数のタブレットやパソコンをつないだ状態で、それをサポートしながら海外とつながることは、先生や学校にとって容易なことではありません。今回のプログラムでは、限られた交流の時間がトラブル対応で終わってしまうことを避けるために、各グループが事前交流の時間を設定し、互いの配信環境を確認したうえで本番の共同授業に臨むことができました。結果として、事前交流がうまくいってもそうでなくても「また次に会える」という気持ちの余裕をもって実施できたという声を聴くことができました。
 

新しい人や物事、価値観に出会う機会が限られる時期が続きますが、工夫をしながら場をひらき続けることの意義を再認識する場となりました。
 

■DATA■

  • 実施期間:2022年7月16日(土)から10月15日(土)まで
  • 参加者:日本教職員18名、韓国教職員16名

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