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ポストコロナ時代の教育と継続的な交流に向けて 韓国教職員招へいプログラム


文部科学省委託「令和5年度初等中等教職員国際交流事業」の一環として、「韓国教職員招へいプログラム」を実施しました。今年度のプログラムでは「私たちの生活を豊かにするために必要な教育を考える―学校内外における教育活動の可能性とこれから―」をテーマに学校と地域の連携にフォーカスし、韓国教職員及び教育行政職員30名がご参加くださいました。
 

<プログラム実施概要>

今回はオンラインと対面の両方を組み合わせて企画・運営しました。コロナ禍におけるオンライン交流を経てオンラインの有用性に気づき、対面プログラムが再開した際にも内容に応じてオンラインを積極的に活用していこうと、このようなプログラム構成となりました。なお、対面プログラムでは全日程を参加者全員で行動するのではなく、プログラム期間中の数日間を、宮城県訪問グループと福島県訪問グループに分かれて各地での活動に参加いただく形としました。
 

各受入協力機関では、先生方や生徒さんによる学校紹介や授業見学を通して、学校と地域がどのように連携しているかを学びました。また、韓国教職員が各学校の児童・生徒を対象に韓国や韓国の文化について教える「交流授業」を行い、さらに、学校によっては日本の生徒が韓国教職員に向けて日本の文化について紹介するなど、双方が両国の文化に触れる貴重な時間となりました。
各教育機関における日韓教職員の交流では活発な意見交換が行われ、訪問中に気になったことを韓国教職員が質問する場面や、日本教職員が韓国の教育について尋ねる場面もあり、さまざまな話題について一緒に考える機会となりました。加えて、学校で働く教職員共通の悩みや課題があることも認識し、互いに手を取り合って頑張っていきたいとの声もあがっていました。
 

宮城県・福島県各地での活動終了後には、全体でのリフレクション(振り返り)及びオンラインフォローアップミーティングを行い、「学校と地域の連携を進める上での教職員及び児童・生徒にとっての良い点や課題」、そして「学校と地域の連携を活かした具体的な実践」についてグループごとに話し合いました。教育において、日本と韓国のコンテクストには異なる部分があるものの、韓国教職員は所属校でどのようなことができるかを考え、本プログラムでの経験を自身の実践へつなげるためにさまざまな計画を立てていました。具体的には、日本でのプログラム参加経験を所属校の教職員や生徒に共有するミーティングを設定したり、所属校周辺地域の特色を授業で学び国内外に発信する機会をつくる等、多様なアイデアが出ていました。また、今回受け入れにご協力くださった日本の教育機関との交流を今後も進めていきたいといった要望も多くあり、こうした参加者による活動をACCUとしてもできる限りサポートしていきたいと考えています。
最後に、本プログラムの実施にあたりお力添えいただきました関係者の皆様に、この場をお借りして御礼申し上げます。
 

■DATA■

  • 実施期間:2024年1月5日(金)、14日(日)~19日(金)、31日(水)
  • 参加者:韓国教職員及び教育行政職員30名、日本教職員及び教育行政職員のべ約50名

なお、本事業の関連情報や今後の事業展開、参加募集などは、ACCUのメールマガジン(月1回、第2または3週目に配信)でもご案内いたします。皆様この機会にぜひご登録ください!
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