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お知らせ

日本のユネスコ加盟70周年記念メッセージ(ACCU理事長)


2021年7月2日(金)に、日本のユネスコ加盟70周年を記念し、日本ユネスコ国内委員会の会長、日本ユネスコ協会連盟の理事長と共に、ACCUの理事長が記念メッセージをYoutubeのライブ放送で発信しました。
 

ACCUの田村理事長からのメッセージを掲載いたします。
 

日本のユネスコ加盟70周年記念メッセージ
公益財団法人ユネスコ・アジア文化センター 理事長 田 村 哲 夫

このたびは、日本がユネスコ加盟70周年を迎えましたこと、心よりお慶び申し上げます。ひと口に70年と言いましても、日本、そして世界において、様々なことがございました。
 

私自身とユネスコとの関係ですが、2008年12月から2013年11月にかけての5年間、日本ユネスコ国内委員会の会長の任を仰せつかっておりました。2011年3月に東日本大震災という想像を絶する大災害が起き、当時、国内委員会 会長として被災地へのメッセージをお届けした時のことを昨日のように覚えております。
 

「このような未曾有の震災時にこそ、これまで培ってきた人類の英知、および、精神的連帯の上に平和を築くというユネスコの精神のもと、日本国民がひとつになり、被災地の児童・生徒、先生方へ支援するときです。」
当時、そう申し上げた時の気持ちは、今日に至るまで私たちを大きく動かす原動力となっております。
 

その後、日本が世界をリードするかたちで、防災・減災教育の重要性への認識が高まり、学校と地域が一体となって学ぶ機会が増えてきたように思います。ユネスコでは、大規模震災や気候変動といった地球規模の課題を解決し持続可能な社会を創造することに貢献する人づくりを推進してきました。
ユネスコは戦後、その時代の人類社会が直面する課題を解決するための指針となる様々な価値教育を提唱してきました。「国際理解教育(EIU)」、「万人のための教育(EFA)」、「持続可能な開発のための教育(ESD)」、「ESD for SDGs」などです。
 

ユネスコ・アジア文化センター(ACCU)は、ユネスコの基本理念と、ユネスコが提唱してきた時代ごとの価値教育を常に大切にしてまいりました。例えば、最近ではEmpathy(思いやり)を育む教育についてもユネスコで盛んに議論されております。平和で持続可能な未来の構築へつながる「Empathy(思いやり)」を、学校現場そして地域との連携でどのように育むことができるのか、そういったこともユネスコの価値教育の一つと捉えることができます。
 

実は、日本のユネスコ加盟70周年という節目に、ACCUは設立50周年を迎えます。ACCUはこれまでユネスコの理念と教育現場をつなげる伴走者、あるいは、サーバント・リーダーとして、文化の多様性を尊重し、相互理解を深めながら事業に取り組んでまいりました。ユネスコスクールへの活動支援をはじめとする「ESD・SDGs推進事業」、「識字・ノンフォーマル教育事業」、「教職員国際交流事業」、そして「ユースのための国際交流・グローバルリーダー育成事業」を実施しております。
 

先の見通せない今、ユネスコ関係者の皆様と手を取り、協働し、ユネスコの基本理念に基づき、多様な文化や価値観を包括することで21世紀の新しい課題に応ずるべく、一層の努力を重ねてまいりたいと存じます。関係各位の皆様には日頃の感謝を申し上げますとともに、改めまして日本のユネスコ加盟70周年にお祝い申し上げます。