ノンフォーマル教育の推進


国内外を問わず、私たちの暮らす社会には、様々な教育施設や学習機会があります。その中でも、学校以外での組織的な学び全般を「ノンフォーマル教育」と呼びます。日本においては、公民館などの社会教育施設を中心に、学習者が主体となって営む学習活動として、またアジアの多くの国においては、識字教室やコミュニティ学習センター(CLC)などにおける基礎教育や生活改善のための学習活動など、ノンフォーマル教育は様々な場所で様々な形態で展開されています。
 

その目的もまた多様です。不就学の子どもや若者、就学機会を得られぬまま成人となった人たちが読み書き計算の基礎的な技術を習得するためのものから、いわゆる学校教育の枠組みに捉われず、より柔軟な学習形態とスケジュール、カリキュラムでフォーマル教育と同等の学びを保障するイクイバレンシー教育などがあります。また、生活技術向上や職業訓練などを目指したプログラム、歴史や伝統文化の継承を目的とした地域に根差した学習プログラム、地域課題について学び、その解決へ向けて行動するより実践的な学びも各地で行われています。ノンフォーマル教育は、学校教育や学校外教育といった制度的な枠組みを超えて、多様な世代の多様な学びを支える、生涯学習の重要な柱と言えるでしょう。
 

ACCUではこれまで、国内外の関連機関との様々な共同プロジェクト通して、ノンフォーマル教育の推進に貢献してきました。国際協力機構(JICA)が実施するノンフォーマル教育に関する事業への専門家派遣、研修実施など、国内機関の援助スキームを通じた技術協力にも多数携わっています。

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