「Sustaining Our Oceans」
(私たちの海を支える)プロジェクト


「Sustaining Our Oceans」は、ユネスコ・バンコク事務所が中心となって進めるプロジェクトで、日本と東南アジアの若者たちを海洋生態系と結びつけ、海洋保全のスキルを育み、持続可能な未来を目指しています。現在、海洋は深刻な問題に直面しています。汚染、生息地の破壊、気候変動などにより、海洋生物や生態系全体が脅かされています。さらに、急速な都市開発や沿岸地域の人口増加が影響を悪化させ、地球規模の気候の安定性にも深刻な影響を及ぼしています。

このプロジェクトでは、日本、インドネシア、タイ、ベトナムの若者たちが、海洋の問題を理解し、積極的に保全活動に参加できるようサポートします。海洋ゴミ問題の認識を高め、環境への影響について学ぶ機会を提供し、学生や教師が保全に必要なスキルを身につけることで、海洋保全のリーダーとして活躍する人材を育成します。また、生物多様性の保全を推進し、持続可能な環境作りに貢献する若者を増やしていきます。

東南アジアでは、ユネスコ登録の4つのエコパーク(Biosphere Reserves)を中心に活動を展開し、エコパークを「生きた実験室」として活用しながら、生物多様性や持続可能な資源利用について学ぶ場を提供します。日本では、ACCUが事務局として、ユネスコスクールのネットワークを活用し、各地の学校や地域の実践をまとめ、国際的な交流も推進します。

プロジェクト期間は2026年までで、新潟県糸魚川市でのジオパークを活用した海洋教育のスタディビジット(2024年11月)や、大阪・関西万博でのイベント(2025年4月~)をはじめ、オンラインセミナーやスタディビジットなど、さまざまな活動を実施予定です。

「Sustaining Our Oceans」プロジェクトは、ユニクロの親会社であるファーストリテイリング社の支援により実現しました。同社は「JOIN: The Power of Clothing」キャンペーンを通じ、持続可能な開発と地域社会への貢献を推進しています。
 

クー・ラオ・チャム、ホイアン(Cu Lao Cham, Hoi An)生物圏保護区

カンジオ(Can Gio Man)生物圏保護区

ラノーン(Ranong)生物圏保護区

ワカトビ(Wakatobe)生物圏保護区


活動計画表(PDF)

ユネスコ・バンコク事務所の事業紹介(英語)
UNESCO biosphere sites as educational sites to sustain our ocean in South-East Asia | UNESCO

糸魚川でのスタディビジット(2024年11月)
How one Japanese community is inspiring ocean conservation efforts in South-East Asia | UNESCO

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