その他の交流事業
- 教職員の国際交流
Learning for Empathy*
教育を通じてアジアの平和で持続可能な未来を構築することを目的に、バングラデシュ、インドネシア、パキスタン、スリランカの教育関係者(教育省担当者、宗教学校及び非宗教的な一般学校の学校長、教師)を対象とした教員交流プロジェクトです。
このプロジェクトは、持続可能な開発目標(SDGs)4の中の特にターゲット4.7の観点から、日本の学校が地域コミュニティと学校の連携や取組について理解を深め、各国の経験も交えて学び合うことを目的としています。
● Phase1(2019年度)
2019年7月10日から7月14日の5日間、バングラデシュ、インドネシア、パキスタンの教育関係者が来日し、板橋区立蓮根第二小学校、板橋区立蓮根小学校、大田区立大森第六中学校、東京都立三田高等学校、世田谷区立船橋希望中学校を訪問しました。
3か国の教育関係者は、授業見学、教職員・生徒との交流を通して、学校現場でどのようにSDGsを達成するためのカリキュラムが構成・実施されているか、このプロジェクトのテーマでもある「思いやり」(empathy)はどのように学校現場で育まれているのかについて、意見交換をしました。また、学校と地域の連携や学校運営に関しても、熱い議論が交わされました。
プロジェクトの最終日には、各国の訪問団が日本で学んだことを自国に持ち帰り実践するための活動計画案も作成しました。
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● Phase2(2020~2021年度)
◇ 2020年度
2020年度よりスリランカが新たに参加し、日本への訪問を予定していましたが、新型コロナウイルス感染症の流行により延期となりました。その代替案として、プロジェクトに参加している4か国の教育関係者に日本の学校の取組やアプローチを共有し、今後も対話や交流を続けていくため、日本の学校の活動紹介ビデオを作成しました。
2019年度に学校訪問させていただいた、板橋区立蓮根第二小学校と大田区立大森第六中学校の学校紹介、ACCUによる日本の基礎教育の概要及びホールスクールアプローチによるESD推進のビデオは、ユネスコ・バンコク事務所のウェブサイトで公開されています。
https://bangkok.unesco.org/content/learning-empathy-videos-japanese-partners
◇ 2021年度
(1)ユネスコ・バンコク事務所制作『サイレントマンガカタログ 先生の手引き』を翻訳しました
サイレントマンガとは、セリフを使わずにイラストのみでストーリーを伝えるマンガのことです。『サイレントマンガカタログ 先生の手引き』は、先生(や保護者)に『サイレントマンガカタログ』と併用していただくことを目的として作成され、同カタログには、“平和に向かって共に”をテーマとした「第13回 SILENT MANGA AUDITION(R)」の応募作品から選出されたサイレントマンガが収録されています。そのストーリーには、世界中のアーティストが思い描いた平和のさまざまな側面が映し出されており、不就学児童、生涯学習、いじめ対策、争い、青春、共生への道のり、難民、歴史の共有といった多様な関連トピックに基づいています。サイレントマンガのストーリーを先生方が活用することで、若い世代に刺激的な議論のきっかけを与えることを可能にします。
本手引き及びカタログはユネスコのデジタルライブラリーに掲載されておりますので、授業などでぜひご活用いただければ幸いです。
・『サイレントマンガカタログ 先生の手引き』
・『サイレントマンガカタログ』
外務省インドネシア/マレーシア イスラム学校教師招へい事業
教育分野における日本との交流及び相互理解を促進すること、イスラム学校の教育の質向上を目的に外務省が実施しているインドネシア/マレーシアイスラム学校教師招へい事業で、学校視察の調整、学校視察への同行及びワークショップを行いました。
教職員交流を通じた国際比較研究事業
ACCUでは、令和3年度・4年度の文部科学省委託「新時代の教育のための国際協働プログラム」事業を受けて、「教職員交流を通じた国際比較研究事業」を実施しました。
当該事業においてACCUより業務委託を受けた団体が、G7教育大臣会合(平成28年5月開催)で採択された「倉敷宣言」を含む「G7教育大臣宣言」及び「G20教育大臣宣言」において取り上げられた教育課題等について、諸外国の先進的な取組を事前調査の上、初等中等教育機関の教職員を該当国に短期派遣して、経験や課題を相互に学び合うための教育実践活動等や現地教職員との交流及び現場体験に基づく国際比較研究を実施しました。
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