教材の普及と利用
教材が完成すると、その効果的な普及・利用が大きな課題になります。出来上がった教材が適切に配布・活用されていないケースも多く、例えば、教材が図書館の本棚の奥にしまわれたままになっている、ただ展示されているだけ、大量の教材が広い国内のわずかな地域に集中してしまっている、ということも起きます。地理的な問題が教材の配布を妨げているというのは確かにありますが、わずかな工夫で状況を変えることもできます。以下はPLANETプロジェクトの実践からの工夫例を紹介します。
教材の普及
- 教育分野の垣根を越えて、さまざまなレベルで分野横断的なアプローチをとる
- 十人十色:たとえ同じ地域の中でも対象となるグループの個性にあったアプローチや戦略をたてる
- 3つのP:パートナーシップ(Partnership)、参加(Participation)、政府と民間企業の連携(Public-private interaction)が重要
- 同じ国内でも異なる対象にはそれぞれの教材(言語、イラスト)が必要
- 教員養成機関に教材を配布し、教員育成カリキュラムに教材を取り入れる
- 宗教など社会組織の参加
- パッケージとしてのPLANETにこだわらず、それぞれの教材を異なる対象に使うことができる
- 教材普及に加え、モニタリングや評価などを含む、さらに包括的な戦略をたてる
- 教材制作と普及を別々に行う(教材の地域性や対象者との関連性を高め、配送コストを抑えるため)
- 教材の普及にも適切な予算を配分する
- 現在の対象者だけではなく、長期的な見通しを持って印刷部数を決定する
- 教材の普及に追い風となるような現行の法律や施策、制度を意識する
教材の活用
現行の教材とともにPLANETを使う- 現行のプログラムやカリキュラムにPLANETを組み込む
- 現行の訓練プログラムにPLANETの研修を統合する
- より多くの人に届けるために、教育テレビなどのマスメディアを最大限活用する
- インターネットからダウンロードできるように教材をデータ化する
- ICT機器が使えない場合に備え、ビデオに代わるものを考える(フリップチャートなど)
- 普及戦略やアプローチを地域に即したものにする
- PLANET1,2,3の統合など、他の教材やトピックとあわせた利用法を考え、環境に関する総合的な視野を提供する
- 地域やマスメディア、関連団体がそれぞれの施策や活動にPLANETを組み込むことを奨励する
- PLANET活動を用いて意識向上キャンペーンを行う
- PLANETを促進するためにPLANET活動の優れた実践事例を見つけ、広める
- より多くの研修を草の根レベルのファシリテーターや地域住民に提供する

