Asia Pacific Cultural Centre for UNESCO (ACCU)
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無形文化遺産(芸能)
 

韓国

僧舞
(スンム)

仏僧の踊り
RepofKorea_A14_Seungmu

僧舞(スンム)は、非常に芸術性の高い韓国の舞踊であり、世俗化された後もその儀式的な雰囲気と作法が特徴となっています。
選定の理由

僧舞は、韓国の代表的な民族舞踊であり、テクニックと美学の両方に韓国の伝統舞踊の本質的特徴が表れています。「仏僧の踊り」という僧舞の文字通りの意味は、その宗教的起源を示唆しています。

演じられている地域/場所

僧舞は、おもに京畿道(ギョンギド)と全羅道(ジョルラド)の周辺で伝承されています。したがって、昔は京畿(ギョンギ)流と湖南(ホナム)流に分かれていました。前者は、1910年代にこの舞踊を芸術性の高い様式へと作り上げた韓成俊(ハンソンジュン:1874〜1941年)の貢献によって発展しました。後者は現在も存命する名舞踊家、李梅芳(イメバン)が洗練を加えた形にしました。

芸能の基本要素

音楽、舞踊

詳細

僧舞は、韓国舞踊の卓越した芸術水準と美的価値観を完全に体現しているという点において、韓国舞踊の真髄を反映しているとよく言われます。その起源については諸説があり、仏教の掟を破ったことを悔いる破戒僧の太鼓踊りから始まったとも、韓国仮面舞踊(タルチュム)に含まれる古い仏僧の舞から始まったなどとも言われます。しかし、最も妥当な仮説は、釈迦への奉納として僧たちが行った仏教儀式の舞踊に由来するという説でしょう。僧舞は、朝鮮王朝中期に上流階級で仏教が禁止された後、一般庶民に仏教の教義を広める効果的な手段として使われていたようです。後に、プロの舞踊家によって演じられるようになり、それが急速な世俗化と洗練化につながりました。

僧舞は、20〜30分間で演じられる10の小演目から構成されています。最初の演目は、念佛(ヨンブル)で、荘厳な宗教的雰囲気とゆっくりした優雅な動きのパターンが特徴です。次の演目は、念仏ドドリ(速い念仏)で、音楽と踊りのリズムはダイナミックになり、テンポを増していきます。続く打令(タリョン)とジャジュンタリョン(速い打令)では、非常に活動的で自由な動きのパターンが披露され、リズムはますます加速していきます。5つ目はグッコリで、非常に優雅でなめらかなスタイルで演じられ、それにチャジュングッコリ(速いグッコリ)が続きます。その次は、ヌリングッコリ(遅いクッコリ)で、踊り手は長い袖(長衫:ジャンサム)の中から太鼓のバチを握った手を出します。8番目は、太鼓を叩く場面で、テンポがどんどん速くなって、やがて恍惚状態へと至り、次のタンガクでは、最も激しい動きとリズムが用いられます。最後は、再びヌリングッコリで、ここではゆっくりとした円を描くような動きが行われ、太鼓の音が止まった後の感情の高ぶりを静めます。

さらに、僧舞は、仏教の教えを見物人に広めるべく緻密に構成されています。また、そのテクニックは、韓国の伝統舞踊の基本要素を包含しています。何よりも、動と静の繊細な調和は、韓国舞踊の美的真髄を示しています。僧舞は現在、重要無形文化財第27号に指定されています。

文献図書資料

入手可能

聴覚資料

入手可能

視覚資料

入手可能

保存と普及に携わる機関/団体

僧舞保存会

データ提供者

許 栄一
国立韓国芸術総合学校
舞踊院 教授
住所:無回答