人物交流事業

ユネスコ青年交流信託基金事業

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野球というスポーツを通じての国際異文化交流

文:早稲田大学野球部 主務 渡邉 快平

「2008年ユネスコ青年交流信託基金事業」のもと、8月7日から18日にかけての12日間、「日本とブラジルにおける野球というスポーツを通じての国際交流」プログラムが行われました。日伯交流年にあたる2008年、「日本ブラジル移民100周年記念事業」として、ブラジル野球・ソフトボール連盟より招聘を受けた早稲田大学野球部、慶應義塾大学野球部がブラジル各地で早慶戦と現地ナショナルチームとの交流戦を開催することになりました。

現地ナショナルチームとの集合記念写真

この事業の一環として本プログラムは実施され、早稲田大学野球部の学生が中心となり、ブラジルで野球をする大学生たちとフェアプレーについてのディスカッションや合同野球練習会、現地大学のキャンパス訪問を行いました。また、将来のブラジル社会やブラジル野球界を担うこととなる青少年たちへの野球教室を開催いたしました。

大学生たちとの交流

ブラジルで野球をする大学生たちとのディスカッションでは、フェアプレーとその実践について真剣に意見交換を行い、この結果がブラジル国内に普及していくことを目指しました。現地ナショナルチームとの試合や合同野球練習会では、野球というスポーツの楽しさ、お互いの野球の文化やスタイルを共に肌で感じることができました。練習会終了後は、日本の野球の練習スタイルをブラジルの学生がどのように感じたのかを聞くことができ、非常に貴重な異文化交流を体験することができました。海外のチームと試合をすることはありますが、合同練習をしたり、語り合う機会などは滅多に無いことです。また、プログラム最終日には、サンパウロ大学野球チームの練習場を見学し、ブラジルの大学野球の実際を直接見聞きすることのできる非常に良い経験となりました。

青少年たちへの野球教室
来日した研修生に平城宮を案内

野球教室はマリンガ、イビウナという2都市で開催しました。私たちが最も意識したことは、ただ野球の技術を教えることだけでなく、「礼で始まり、礼で終わる」という日本の学生野球の精神や相手を思いやるプレーの大切さ、フェアプレーを伝えるということでした。2都市での野球教室は共に大成功で、野球教室に参加してくれた少年たちは皆大喜びでとても楽しそうにプレーしていました。この野球教室は私たちにとって、言葉が通じない状況でどのような野球の指導ができるのかということを考え、実践することができる貴重な勉強の場ともなりました。

この交流プログラムをより意義あるものとするため、プログラム期間中にはほぼ毎晩、各交流プログラムの成果や感想、意見、フォローアップ活動についてミーティングを行いました。今回の交流プログラムで学んだ成果を今後の試合や地域の野球教室の場で実践していくことを目指し、こうした交流プログラムが、日本とブラジル国における野球というスポーツのより良い発展につながってくれることを願っています。

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